抑制のきいた報道?
バンコク市内の23階建てオフィスビルから外国人が飛び降りたという事件
ここで報道ではForeigner、「外国人」としています。
確かに、一見して欧米風という人はいますが、じつは外見が欧米人でも実はタイ人という人は結構多くいます。いわゆる混血という人たちです。
例えばパタヤであればベトナム戦争の頃に開かれた町であり、ベトナム戦争は1955年から1975年ころに行われた紛争なので、そのころにパタヤで遊んだ米軍兵士の子供たちって、単純に計算して60歳以上の人もいるわけです。その後連綿として夜の街パタヤがあったので、例えばセンタン辺りのショップで働く人たちの中には外見ほぼ100%欧米系なのにタイ語しか話せないタイ人もいるわけです。
となると外見だけで外国人とは判断できないわけです。
これはタイに隣接する諸国から流入している外国人労働者も、見かけだけでは東南アジアの人というだけで、タイ人かその他国人かは判断できないということと同様です。
ということでここで外国人としている限り、パスポートなり何らかの書類で「外国人」と判明しているわけですが、米国人、英国人、フランスドイツ,,,とは記事に書かれてません。
事件事故の記事で状況が不明の中で国籍が判明した場合、以前は○○国人と報道されていましたが、今は少なくとも第一報段階で、国籍が報道されることは少なくなりました。
国によっては大使館からクレームが来るようです。
ある種被害者なのに概要もわからない段階で国籍を特定して、あらぬ風評を立てたと大使館筋から抗議が来ることも想定し、当たり障りのない「外国人」と報道しているわけです。
とはいえ、上記写真では被害者の足が出た「死体の写真」が報道されているわけで、この辺りは依然とあまり変わっていないなあ、、、と感じます。
もちろん以前は血の飛び散ったような写真も出ていましたので、いくらかは抑制が効くようになってはいますけど。

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