タイ国内旅行 25 パヤオ孔雀の旅 ⑰
予定通り、2時半ごろに宿泊地であるプレー県プレー市に到着。
市内のYom川に架かる橋を3橋ほど見ました。
① 竹橋
原始的な状況の橋。
渇水期に地元の人たちが周辺で調達できる竹で橋を架け、出水期には一瞬に流される、、、。それの繰り返しなんでしょうか。
ただ冷静に考えれば、築堤で上流側はダム状態になり、開口部は平常時にも急流になるので、橋の安全性だけ考えれば、築堤しない方がよさそうにも思えます。
② 修行道場に架かる橋
400mほど離れたコンクリート橋から眺めています。まあこの状態だと見えないでしょうね、というくらい薄く橋が見えています。
森林に覆いつくされているという感じ。ただし特にケーブルが切れているという状態ではなく、エンジニアとしてみると「渡れる」という印象。
主塔の近くは森の下を通るので、木の葉で覆われています。
写真の下の方に見えるパイプで、一応、交通は遮断された形になっています。
2526と読めます。
これがタイ暦2526年だとすると、西暦で1983年。建設後37年経過しています。
ハンガーの一部が「暴れています」。
また、支間中央の床版面が折れたようにも見えます。
本橋は歩廊の下に配置したケーブルでも吊られている形式です。
歩廊の縦桁が損傷しており、床材(横材)が歩廊下橋軸ケーブル上に直接乗っている箇所もあります。
ハンガーは、横桁に孔を開けて貫通させ、横桁の下を添わせて、反対側から上に上がっていく形になっています。このハンガーに取り付く横桁が割れる/折れるなどした場合、下に回し込んだハンガーケーブルの張力で、歩廊が上に持ち上ったり、歩廊がよじれたりするようです。
③ Wiang Thong村に架かる橋
主塔は1枚物のはしご形状。多分今だと、はしごを橋軸方向に斜めに2枚立て掛けたAタイプで作られると思われます。
見る限り現役の橋です。
ここも寺の境内の一部のようで、画面右側に3-4つの東屋があり、老人たちが川風を楽しんでいます、、、10人以上。まあ、のどかなタイの田舎の風景です。
メインケーブルのアンカー。道路の中央帯に埋め込まれています。
形式的には前記の橋と同様なので、ほぼ同じ期の架設であると思われます。
37年前の架設とすると、タイの田舎のことですからアスファルト舗装もなく、通行帯などもなかったのでしょう。
主塔の倒れ止めケーブルの端部です。
建設時に近くの樹木にアンカーを取ったようですが、年を経て木にめり込んでいます。
手すりとして片側3本のケーブルが張られており、これにも張力が入っているようです。
横揺れ防止の耐風索が張られていないので、これが横揺れ防止になっているのでしょう。
見た目は健全っぽいです。支間中央辺りが補修されたのか、その辺りだけ木材が新しそうに見えます。
直近から側面を見ると、ちょっとした違和感はありますが、全般的には健全そう。
でも1400㎜の望遠だと、大変なことになっている感じが見て取れます。
2本の横桁がハンガーから外れているようであり、歩廊縦桁も損傷。歩廊がうねっています。
隣接橋から、100m離れた位置から見ています。この状態だとはっきり見えませんが。
支間中央部で歩廊が持ち上がっています。他方、縦桁/横桁は橋軸方向ケーブルに支えられているよう、、、正直、よくわかりません。
でも、この状態で通行止めにしないなんて、さすが「自己責任の国」ではあります。
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