タイ国内旅行 27 北部低地 ⑬
ダム湖の吊り橋
下を流れるのはナーン川です。
グーグル地図での計測では主塔間距離156mの吊り橋です。
主塔:上部黄色、中段部薄水色、下段水色。桁:手すりは黄色、桁本体は水色。
まあじっくり見て、この色がどうして選ばれてかは、単純に川の上にかかるから、水色。日本人だと単純にそう考えてしまいます。
でもタイ語で水色はシーファーで空色になります。例えば、主塔中段部も水色に塗ってしまうと、ちょっとくどいかな?と思います。根元は濃い水色で中段部を淡くしたのは正解だと思います。黄色い手すりは桁の水色と相まって、いい色具合だと思います。
桁は補剛桁と言って、鋼製のトラスで桁が組まれています。今回の旅で見てきた吊り橋はすべて「補剛桁なし」だったので、桁が補強されておらず、グラグラゆらゆらだったわけですが、この橋は上部な吊り橋で、基本的には世界最長の明石海峡大橋と同様な構造となっています。
次の写真と合わせてみるとよくわかりますが、主塔の間に桁を通すため、主塔は左右二つに分かれており、前後左右の安定性を確保するため、左右の塔は3本足で踏ん張る形になっています。
個人的にはいささかもったいないとは思いますが、側径間は地面すれすれに補剛桁を通しています。小生ならこの側径間の桁は省略しちゃうでしょうね。
この色の取合い。まあ好みの問題でしょうか。
ともあれ、やっぱり怖いです。一応、橋を見に来ているわけで、義理にでも橋の中央くらいまでは歩いていきますが、真ん中に到達した時点でゆっくりと向きを変え戻ります。帰りは正面をじっと見て歩きます。
この橋の設計上問題点は、この床板の張り方です。
トラス補剛桁の上に直接床板を張っています。補剛桁は細長い直方体の稜線に鋼材が配置されているような感じなので、床板の支点となるのは手すりの位置にある縦方向鋼材のみです。幅員1.5mほどですが、その間に床板の支持材はありません。
だから床板は大きく撓みます。また仮に板を踏み抜いたとすると、ずぼっと足は穴に吸い込まれていきます。そんなことを考えながら歩くのって、とても疲れます。
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