タイ北部での洪水
https://twitter.com/NewsThaivisa/status/1404543393326379016
「牛の救出」、「水没した田んぼに浮かぶ橋」の投稿が続きましたが、二つともタイ北部ナーン県でのお話。
上掲の写真を見ると、どこからどこまでが川だかわからないくらいという写真です。
小生、橋を見るのが好きなので、Googleマップで橋を探すわけです。
必然的に川をたどっていって、道路や鉄道との交差位置を探します。
ナーン県にはナーン川という川が南北方向に流れ下っていて、ナーン県に降った雨のほとんどすべてが、ナーン川に流れ込みます。
日本でも県庁所在地にはそれぞれ有名な川があります、、、
盛岡の北上川、長野の千曲川、宇都宮の鬼怒川、、、どれも有名な川で、川幅は河川敷を含めると500mくらいはありそうです、、、
上掲衛星写真地図に「Nan River」という表示があります。
県都ナーン市付近で、川幅が30m程度、見る限り堤防はなく、うねっています。写真右下の方に三日月湖も見えます。
日本は実は洪水の多い国で、明治というか江戸、それ以前から、治水工事が盛んに行われてきました。人が住む町、耕作する田畑、これらを守るために、流路を整備し、堤防を作りと、治水=為政者の仕事だったわけです。
タイは、近世になって、バンコクなどの低地部で河川整備が進められてはいますが、山岳部では「ほぼ未整備」という状況です。
上掲衛星写真で詳細に見ると、川の両側には田畑が緩衝地帯のように存在します。
川に近いところに集落がある場合もありますが、倍率を上げてみると、河岸段丘の上に集落があり、多少水が上がっても支障がないようになっています。
冒頭の写真、洪水の写真で、日本人的な目で見ると、「大変な状況だな」と見えるわけですが、河川の周辺状況を見てみると、「ちょっと雨が降るといつもこんな感じ」という状況なのではと思う次第。
洪水になれば新しい土が上流から流れてきて、それが「肥料要らずの畑の土」になり、そういった自然のサイクルの中で、タイ人は暮らして来たのではないか、、、と思うわけです。


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