泰緬鉄道の連結
タイ人のFBグループนักสำรวจเส้นทางรถไฟสายมรณะ Thai-Burma railway explorer group (TBREG)に参加しています。
これはタイ人の手で、消えゆく泰緬鉄道の有形無形遺産を記録していこうというグループです。
現地踏査や写真等記録、諸人の見解が投稿されています。
上記は、泰緬鉄道の連結地点の写真です。
タイ側の鉄道第9連隊長今井周大佐が打った犬釘。
貼り紙は「今井部隊長」と読めます。
同様にビルマ側(多分、反対側のレール)は鉄道第5連隊長佐々木万之助大佐が実施。
それにしてもバラストがものすごいですね。バラストは鉄道レールを支える路盤です。一般には多少締め固めるものの、石を盛り上げただけのものです。
写真の写りだけかもしれませんが、面一に仕上げています。意気込みを感じます。
下記資料によれば、黒檀の枕木に砲金製の犬釘だったそうです。
連結地点はコンコイター、実質の連結は昭和18年10月17日。連結式は10月25日に挙行されたようです。
開通式の模様は下記の資料に書かれています
泰緬鉄道補遺 浅井徳一著
泰緬鉄道は415㎞を1年3か月で建設されました。それも峠を隔ててビルマ側とタイ側2方面からです。驚異的な建設スピードです。
資材調達運搬を考えると、石田三成みたいな計数に明るい人たちがいないとできないと思われます。
旧日本軍の問題点として、ロジスティックの観点が欠けていたという指摘がありますが、この泰緬鉄道建設という点では、旧日本軍には稀な計画立案があったわけです。
多分それは鉄道連隊という日本軍の中では傍流の部隊であったからかなと思えます。
なお、上記文章の最下段に犠牲者の数が出ていますが、日本人の数はさておき、俘虜、現地労務者の数は、現在公式に認められているものは、これを大きく上回ります。
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