Wat Pa Wang Ko Koeng の木橋
マハサラカーム県にあるWat Pa Wang Ko Koengという仏教寺院にアクセスする橋です。
Googleマップで計測すると橋長は130m程。
主桁も木製です。作業用の4tonトラックが駐車していましたので、その程度の車両は
渡っているようです。
縦方向に流している木板は、車輪走行位置を示していますけど、
横板には隙間があったりするので縦板の上を歩くのが無難みたいです。
化粧のためについているような高欄。これも木製です。
この橋を特徴づけるのは自然木を使った橋脚です。
他に事例がないわけではありませんが、非常に味わい深い、いい雰囲気です。
昨年秋、ここタイ・イーサン地方では大雨が続き、各所で洪水が起きました。
橋面から1m程の高さまで枯れた水草がついており、ここまで水が上がったのでしょう。
こういう自然木を脚に使う場合、基礎はどうなっているのか、興味があります。
コンクリート脚の場合、杭打機で杭を打って、杭頭部は水面より上に出し、気中で
フーチング(=土台)を作るというのが、タイでは一般的ですがこの橋は?
洪水時に重量不足で浮き上がってしまうのではとも。
橋中央の東屋側面に橋名板があり、สะพานอนุสรณ์สารคาม๑๕๐ปี
サパーン・アヌソンサラカーム150年とあり、
現地で見た時には作って150年経つの?と勘違い。
後にGoogleに訳させると和訳は滅茶苦茶で、
英訳だと150th Anniversary Sarakham Memorial Bridge。
この橋があるマハサラカーム県は、県の創設が1865年。
となると県創設150年は2015年なので、橋の橋脚の材料の新しさをみると、
建設後7年目というのが見た目と一致した感じのようです。
主桁を個々に見ると、同じ寸法のものは少なく、製材所で余った木材を使っている感じ。
よって橋面も平らではなく、多少凸凹しています。
それでも、というかそれだから、より味わいがある橋です。
水草を見ると、脚がせき止めているようにも見えます、河川管理上は課題大ですけども。
寺の入り口に置かれた木の大株。
タイは熱帯であり、基本的に熱帯林に覆われていましたが、1970年代には可住地の
ほとんどが切り開かれ、商業作物の農地に変わりました。
それまではこんな太い木々が大地を覆っていたわけです。
サバナ気候帯の熱帯林を熱帯疎林というそうですが、樹木は勝手気ままに育っている
ので、商業品としての価値はありません。
材料費が安いからか、タイの寺院建築で生成りの柱を使うことはよくあります。
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