地獄寺 Wat Chai Udom
このブログで、タイの仏教寺院に付属する火葬場の話題は、あまり扱ってきませんでし
た。ほとんどのタイの寺院には火葬場があり、たまに火葬している時に行き当たります。
今回の地獄は、火葬場の煙突のみが、地獄の飾り付けになっているというものです。
ほかで見たことがありません。火葬場の煙突はあくまでも煙突で、ほとんど飾り付けもな
く、通常だと屋根に立っているだけです。
モチーフは、木の幹や枝が刀の刃やトゲで出来ているところを、地獄に落ちた人間が毎日
毎日、皮膚を切り裂かれながら登っていくというもので、下から犬に追い立てられ、獄卒か
らは鞭うたれるというもの。木の梢に天女がいて、こっちに来なさい、、、と招いているとい
う構図もあります。この寺の煙突の先には、黒いワシのような鳥の姿があります。タイのワ
シは死肉を食べる習性があり、それを意識したものなのか?
それにしても、家族を荼毘にふすわけですが、見上げれば地獄の風景。
だから、菩提を弔うためにも、死者のために盛大な布施をするべきだ、、、ということ?
本堂は開放的で入り口方向の壁はありません。風が通るようになっています。
この面にはタイの牧歌的な農村風景が描かれています。
上半分は戦争、あるいは処刑の風景。下は猥雑な人間生活の営み。
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