タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

Prasat Nang Phaya

 ものすごい感じの田舎道を爆走。車は埃だらけになり、辿り着いても寂しいところなんだ
ろうなと思いきや30人近い人がいて、村祭りが始まりそうな勢い。木陰に人々が休んでいま
す。

 寺院は石塀で囲まれていて、入り口はここのみ。皆さん、階段の下で靴を脱いで中に入り
ます。しょうがないので私も、靴を脱いでソックスは付けたままで入りました。

 入り口のまぐさ石とその上の飾り。浅いレリーフが残っています。下側に4つ、上方に2
つ、丸い穴が開いています。あまり他で見たことがありません。素直に考えれば、木の棒を
指して何らかの飾りを取り付けたようにも見えますが、そうするとレリーフと重なってしま
うので、意外と遺跡整備事業の中で、部材を移動させる作業のためにあけた穴なのかも。

 門を内側から見た図。アーチ屋根があったのか、屋根は木造で朽ちて無くなったのか。

 主殿。これも屋根が無くなっています。上面がきれいに揃っているので、木造屋根が腐っ
て無くなったと考えるべきか。
 ちなみに、使っている石材は基壇部分がラテライト、上部が赤砂岩。ごく単純に考えれ
ば、赤砂岩の方が高級材料だったのでしょう。ちなみに石塀もラテライトです。

 内陣から出てくると、お祈りが始まっていました。
 こういう場って、決まって女性が多いように思います。
 いまは、廃墟しかなく、しかも祈っているのが、石塀の外。遺跡全体が信仰の対象になっ
ているようです。

 遺跡から出たところ。長辺450m、短辺150mの非常に大きな人工沼です。雨の少ない当地
で、水利事業に得手であったクメール帝国が作ったものであるのであれば、そのおかげで今
の人たちが生活できるわけで、信仰の対象、あるいは雨ごいとか、豊かな水を求める祈りだ
ったのかもしれません。