タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

Prasat Ban Ben

 Prast Ban Benは、ひとつ前のPrasat Thong Langが10-12世紀の建物に対して、ここは9-
11世紀の建物です。


 Prast Ban Benに接して、Sub District Administration,,,郡事務所が建てられています。
 寺院には倉庫が併設され、租税となる穀物を収納していたと言われていますが、実際はその地方を統治する役所があって、その役所に付随する形で寺院が建立されたのではないかと考えています。あたかも寺院の周りに倉庫が立ち並ぶわけです。


 時が移っても、クメールの役所跡はその地域の中心として残り、今は現王朝の郡事務所敷地となっているわけです。その間、実に1000年近く。悠久の時が流れたわけであります。

 こちらは石塀があります。Prasat Thong Langが水源池の守り神様、こちらは地方を治め
る、日本でいえば国分寺に近い役割だったのかもしれません。

 入り口が壁から突き出した形であり、左側は偽の入り口、右側が本当の入り口です。
 「偽の」と書きましたが、デザイン上付け足した入り口という言い方の方がいいかも。

 正式な入口。クメールの石段は実用的でありません。ここは石段が高いですが、足を載せ
る平場が狭い階段もあります、、、つま先立ちで上るしかないような。

 真ん中の祠堂のみ直立、左右は左右に倒れ掛かっています。
 写真の撮り方が悪く、左右のお堂の外側の写真がありません。推測として、基壇が左右に
ズレたのではないかと思います。写真がありませんけど。建物の基礎が下がったとしても、
基壇の土を押し込むわけで、その土がどこに行ったのかを考えると、左右に流れたのではと
思うわけです。

 大部分は煉瓦で出来ていますが、入り口部材は白砂岩で作られています。
 表面に微妙な線刻が残っているようで定かではありません。
 一般に広いのっぺりとした面は好まれないので、線刻があったとするのが合理的で、入り
口部左側の一番上の白砂岩には何となく刻んだ跡が見えます。 

 

 しかしまあ、よくモッテいるものです。1000年でこんな感じですが、全体崩壊はあと100
年くらい? つっかえ棒程度の補強は欲しいところです。