政府は、宝くじの上限販売価格は80バーツだとしています。

　この記事によれば、
① 政府は宝くじの卸売業者に、宝くじ1枚当たり70.4バーツで売り渡している
② 卸売業者は宝くじ売りに1枚当たり80バーツで売り渡している
③ 宝くじ売りは、1枚100-120バーツで客に販売している。

　②の段階で、政府が定める宝くじの定価80バーツ/枚となっている。
　③で100-120Bとなっているが、実際には120-200B程度で販売されている。

　ここで不明なのは、
・卸売業者は、購入枚数を自主的に決めることはできるのか？
　何となく雰囲気的に政府の割当てがあって、すべて引き取らなければならないのでは？
・宝くじ売りは買い切りなのでは？
　すなわち売れ残れば、すべて自分で引き取らざるをえなさそう。

　タイ政府の所管副大臣は、「宝くじを自動販売機で売れば問題解決」としていますが、どうなんでしょう？
　現状、宝くじを買う人は、無作為に宝くじを購入しているわけではなく、自分のお気に入
り番号を買っています。それを自動販売機に置き換えれば、買う人などいなくなるはず。

　あと、付け加えれば、宝くじ売りの中には、身体障碍者とか高齢者とか、正業につきに
くい人が携わっているのを多く見かけます。高い宝くじも、そういった人への施しという主
旨で購入している人も多いような気がします。

　また、売り切って予算通りの収入を得たい政府にはつらいのでしょうが、期限内なら売れ残りを政府が引き取れば、販売側のリスクが減るわけで、販売価格の抑制につながるわけですけどね。