ふくろう星雲(M97)とサーフボード銀河(M108)
おおぐま座にある二つのメシエ天体。
右下に淡い緑色の天体があり、これはM97、通称ふくろう星雲と呼ばれるもの。
やや暗い部分が2つ見え、それがふくろうの目に見えるということで名付けられました。
左上の細長い天体は、M108、通称サーフボード銀河。
一つの画角に入っていますので、両者はなにか関係があるのかな、、、と。
実は全く関係ありません。
M97は1800光年先の天体で、M108は4500万光年先。距離の単位が1万倍違います。
わかりやすく例えていうと、M97が1m先にあるとすると、M108 は25㎞先にあります。
これだけ距離が違って、見かけ上、それほど大きさの差がないということで、
M108が如何に大きな天体であるかがわかります。
M97はたった一つの恒星から出来ている星雲です。
M97は惑星状星雲と呼ばれるもので、中規模の星、例えば太陽クラスの恒星が、
寿命の最後に周辺にガスをふきだして、それが周辺の塵を照らしているものです。
太陽も寿命の終わりにはこんな感じでガスを噴き出しますが、
淡い光の星雲なので、天の川銀河の中にあるのでかろうじて見えている感じです。
一方、M108は我々太陽系のある天の川銀河同様、〇千憶個という星の集まり(銀河)です。
4500万光年ですから、4500万年前に発した光を我々は見ていることになります。
ちょうどヒマラヤ山脈が出来た頃です、、、まだ南極に氷はありません。
今手に入れようとしている望遠鏡セットは、口径φ72㎜。
一方、上記写真で使用している望遠鏡は口径φ180㎜。
ここまで見事に見えるかどうかは??です。
でも、まずは手始めにこういう天体も見てみたいものと思っています。
画像は以下からお借りしました。
【電子観望 EAA】春の銀河まつりvol.2
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