Lazadaは中国のアリババ系のeコマースです。
　設立はシンガポールだったようですが、2016年にアリババが経営権を獲得。
　タイでは楽天と協業していています。

　amazonは自社で商品を確保しますが、楽天市場は文字通り市場のような形で、
各売主が店を出します､､､Lazadaは後者の形式で運営されています。

　つい1週間ほど前、Lazadaの広告動画がタイで炎上しました。

　内容としては、明らかに障碍者（車いすに乗った女性）をバカにするような内容でした。
　ここまでであれば、「すいませんでした以後気を付けます」で済んだのかもしれません。

　ただし、障碍者の服が王室を連想させるもので、高齢で体の不自由な王族を揶揄した
ものと批判され、タイ中で非難の嵐。
　両方向､､､人権とか民主制を標榜する自由な人から、また王政を擁護する保守勢力から、
Lazadaは非難を浴びています。

　バイク便が配達を拒否するなどのニュースが出て、国民各階層からLazadaアプリを
スマホから消そう､､､という運動に広がり、今日はタイ陸軍が動き出しました。

　Lazadaを使わないようタイ陸軍最高司令官が命令しました。
　なお同様の動きが海軍、空軍でも検討されているとのこと。

　陸軍最高司令官は、タイ王国陸軍の管理下にあるすべての軍隊と企業に、
Lazadaのサービスを使用しないように命令。
　Lazadaの配送車両は陸軍関係用地内に配送のため立ち入ることが禁じられました。

　まあ、日本だと考えられないような対応ですが、これがタイなんですね。

　ただし、これが長続きしないのもタイ。

　以前、民主化デモに某食品出前業者のスタッフが参加し、その会社のマークが大写し
された写真が報道を飾りました。
　これに警察、軍隊、保守勢力が反発し、同様のボイコット騒ぎになりました。
　この時は10日間くらい続いたかな､､､