源頼朝の暗殺未遂事件としての曽我兄弟の仇討
今日の20時からNHKBSプレミアム「英雄たちの選択」の予告兼、中公新書の宣伝。
面白そうだなと思ったのは、曽我兄弟の仇討を源頼朝の殺人未遂事件としてところ。
曽我兄弟の仇討は歌舞伎演目の主題として、一番多用されるものではないかと思います。
曽我十郎五郎の兄弟が、父親の仇、工藤祐経を打つために、艱難辛苦する。
歌舞伎の演目としては、助六実は曾我五郎という「助六縁江戸桜」を筆頭に、
毎年正月の演目は助六で始まるというのが江戸時代の恒例であったとか。
日本人がこよなく愛した歴史テーマだったと言えると思います。
(今はほとんど忘れ去られていますけど)
ただし、冷静に考えれば、この曽我兄弟の仇討なるものは実に変な幕切れです。
頼朝が催した富士の巻き狩りへの立入り許可証を、仇討の相手から貰い受けるという
ところで終わります。結局、歌舞伎の演目としては仇討ちはなされず、富士の巻き狩りで
仇が待っているのでこの通行許可証で入場して、仇を打てと言われて、幕です。
仇を打てといっても、その仇は言っている本人なわけですし、物語では仇を討つ機会は
何度もあるのに、最後の最後まで仇を討とうとはしません。
曽我物語では、親のカタキは工藤祐経としていますが、本当はそうではなく、兄弟の
父親を殺せと指示した人物が別途いたのではないか、それは源頼朝ではなかったのか、、、
というわけです。
面白そうですが、現時点で、日本のテレビを見る手段はなく、後日、Youtube等に誰かが投稿するのを待つのみ、、、
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