タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

フォーサーズセンサCMOC冷却カメラ稼働開始

 望遠鏡の整備で、昼間できることを淡々と処理。
 新しいカメラ用のドライバーを新規に読み込んだり、既往のソフトで読めるかどうかの
確認。一晩中晴れることはないにして、たまさか雲の合間に星空が見えることがあり、
その時に備えての、新規機材の整備。

 こちら望遠鏡端についている六角形の装置が、当初から使用している1/1.8インチサイズの
CMOSカメラ。


 エントリーモデルという位置づけで、センサーサイズが小さい分、望遠鏡に取り付けると
拡大率が大きくなり、メーカーの謳い文句だと「プラネタリーカメラ」とあって、高倍率が
必要な惑星を見るのに適しているというカメラです。


 前回4月にパタヤに持ち帰り、このカメラで電視観望をしていたわけです。
 カメラの仕組み、パソコンソフトへの取込み、画像修正など一通りのことは出来ました。


 問題というか課題として、
① 非冷却カメラなので、熱帯パタヤの気温に反応して、ホットピクセルノイズが目立つ
② 1/1.8サイズであり、広い面積を持つ星雲にはあまり適さない


 などがあり、6月の一時帰国で新しいカメラを購入。

 赤い茶筒のようなカメラで通称「赤缶」。
 Cooled Deep-Sky Camera、冷却深天体カメラ
 センサーサイズはフォーサーズ。


 従前の1/1.8センサの大きさが、7.9㎜×4.5㎜に対して、
 フォーサーズセンサの大きさは19.1㎜×13.0㎜、約7倍の大きさがあります。
 これを望遠鏡に直結させると、
 横比で19.1/7.9=2.4倍
 縦比で13.0/4.5=2.9倍の範囲が撮影できます。


 また従前カメラはUSB1本で画像のやり取りと給電を行っていたものを、
今回カメラは電力線が別途加わります。
 これはペルチェ素子という冷却素子に電力を送るもので、マイナス10℃までの冷却が可能となり、ノイズ低減に寄与します。

  パタヤヒルの避雷針に合わせて見たところ。
 最初、真っ白な画面が出て??でしたが、昼間なので露出時間の設定が違っていたらしく、
短秒側にずらすと、クリアな画面が出ました。
 2.5㎞先のパタヤヒルの避雷針、しかもそれを支える針金が見えていますから、見え味としてはこの上もありません。


 本来なら望遠鏡に取り付けた煙草の箱サイズのミニコンにつなげて、iPadで操作するのが完成形ですが、暫定的に従前のようにラップトップパソコンで運用開始。

 最後、バーティノフマスクを鏡筒先端に取り付けて、準備完了。
 このバーティノフマスクはピントを合わせるために使うものです。

 明るい恒星を見ると、上記のようになり、光条がきれいに中心に合うと、ピントが合った
ことになるというもの。これがどれだけ効き目があるかわかりませんが、星のニジミ具合で
ピントを合わせようとすると、意外とピントの幅があり、ジャスピンなのか不安なので、
今回これを導入。一枚数百円なのでダメ元でもよし。