木と金物をボルトで接合したい
ああこういうのあるんですね、、、という代物。
https://twitter.com/PACIFICA612/status/1553645828916387841
上の写真は黒い金物と合板をくっつけたいという時の状況。
単純に考えて、合板側に穴をあけてボルトを刺し、座金/ナットで固定すればいいと考え
ていました。逆にいえば、そういった材料しか知りませんでした。
これは爪付きナットというもので、合板側に穴をあけて、取り付ける金物と反対側に
打ち込んで固定するものです。
座金に爪が付いていて、木材側に打ち込むとズレません。
金物側からナットを刺し、このナットにねじ込めば、合板と金物が密着接合できます。
先に挙げたボルト/座金/ナットで固定する方法だと、ナットが緩むことがありますが、
これだと、ナットが緩むことはなさそうです。
この爪付きナット、多分、日本のDIY屋で見ていたと思うのですが、その時は用途が
わからず、見過ごしていました。
先ほどの爪付きナットだと、ナットは木材側をほぼ貫通できるだけの長さが必要です。
この鬼目ナットは、金属と接する側の木材表面に埋め込むナットです。
径より小さめの下穴をあけて打ちこんだり、六角レンチの穴が開いているのでこれで
下穴にねじ込んだりします。ナットの周りに木工ボンドを塗るとよいようです。
ナットが金属に近い面に埋め込まれるので、ボルト長は短くできます。
冒頭の写真に戻りますが、手で持っている黒い金物が望遠鏡架台に取り付くアリガタとい
うものです。望遠鏡架台側にアリミゾというものが付いていて、台形断面のアリガタを台形
状のアリミゾ(溝)に差し込んで固定します。
すべての台形が同じ形なら問題はないのですが、現状私が使用している3つの鏡筒でも、
3種類のアリガタ/アリミゾを使い分けています。小さい望遠鏡には小さなアリガタ/
アリミゾ、大きな望遠鏡には大きなものが使われています。互換性がないわけです。
これを調整するために、一方が望遠鏡に、一方が架台に取り付く大きさの違う
アリガタ/アリミゾを2種類用意して背中合わせに張り合わせる必要があります。
左が標準的なアリガタ、右が幅広のアリガタです。
アリガタはアルミ製の板状のものですが、高いものだと1万円以上します。
強度や剛性がそれなりにある合板で代用したいと考えた時、爪付きナットや鬼目ナットが
使えるわけです。
現状、これらのナットを使ってDIYで部材を作る必要はありませんが、今後望遠鏡の種類
が増えてくれば、頭の引出しから出してきて、図工の時間になるのかもしれません。
いずれにしても、天文界隈のSNSに顔を出していると、いろいろな情報が得られ有難いことです。




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