Φ127㎜マクストフカセグレン 直焦点カメラ
直焦点カメラは、望遠鏡の接眼部に通常カメラを直接くっ付けて撮影する方式です。
望遠鏡をカメラの望遠レンズ代わりに使う方式で、長焦点のカメラ望遠レンズがなかった
時代、ごく普通に用いられた形式で、月や惑星をこの方式で撮影していました。
手持ちのカメラがSony α1というフルサイズカメラなので、実はこの形式だと月はよいと
して、惑星はどうかな?という感じです。
カメラにしても天体専用カメラにしても、CMOSセンサーのサイズで倍率が決まるので、
惑星の場合だとフルサイズではなくて、APS-Cとかフォーサーズなど小さめのセンサーにすると、フルサイズで1500㎜の焦点距離を2500㎜とか3000㎜に伸ばすことができます。
まあともあれ、今晩も雲が出そうなので、観測できるのは雲をものともしない月か、雲の合間から見える惑星程度なので、Φ127㎜焦点距離1500㎜のマクストフカセグレン式屈折反射望遠鏡に組んで、撮影の準備をしたところ。
マクストフカセグレンは、屈折レンズと反射鏡があるので、屈折反射望遠鏡と言われる
カテゴリーに入ります。
鏡筒前面に屈折レンズがあり、透過した光が鏡筒底部にある反射鏡(Primary Mirror)で
反射して前面側に戻り、さらに前面レンズの中央部裏面の反射部分(Second Mirror)で
さらに反射、鏡底側の接眼部に戻って結像するというもの。
接眼部にSony α1を取付けたところ。
写野中央部はクリアに見えますが、センサーサイズが大きいため四隅がケラレています。
ただし、月とか惑星など写野中央部しか使わない対象だと、これでもOKです。
今回は月と惑星を撮影しますが、銀河系外の銀河や、小さいけど明るい惑星状星雲などの
撮影がこのシステムが最も得意とするところとなります。
鏡筒の前面に屈折レンズがあるため、迷光が鏡筒内に入りやすい構造なので、鏡筒前面に
巻き付けタイプのフードを付けたところ。
準備は出来ましたが、今晩の予報は雨。
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