タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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思い込み

 将棋には興味がありますし、日々、詰将棋数題ををこなし、棋譜を見たり、対局を見ています。
 将棋は棋戦と女流棋戦に分かれていて、棋戦は男女の別なく対局があり、女流棋戦は女流棋士が参加して行われます。
 ただ現時点で、また過去も含めて女性棋士というものは存在したことがなく、これは性差別ではなくて、棋士になるためには奨励会で勝ち残る必要があり、奨励会に参加する女性がいても、最終的に勝ち抜いてプロ棋士になった女性がいないというだけです。


 上記の里見さん西山さんは奨励会三段まで勝ち上がり、最後の三段リーグで1位or2位になれればプロ棋士になれるというところまで行ったものの、年齢制限等で勝ち上がれなかった経歴の持ち主です。


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 将棋は一般に先手有利と言われますが、女流棋戦は淡白な対局が多く、特にこの二人の対局は、「先手が常に勝っている」、要は面白くない対局だと言われることが多いです。


 私も実際に、「この二人の場合は先手が常に勝っていて、後手になったら粘らない」と思っていました。


 これをデータで示せないかと、過去データを探って調べると、
 両者の初戦は2012年7月24日で以来52戦をこなしていて、


 里見先手で26戦16勝 勝率6割1分5厘 西山の後手勝率 3割8分5厘
 里見後手で26戦11勝 勝率4割2分3厘 西山の先手勝率 5割7分7厘


 確かに、先手だと6割近い勝率になり、棋力の均衡した男性棋士の場合、先手後手の差は5%程度と言われていますので、ちょっと乖離が大きいかなとは思いますが、「先手がほとんど勝っている」というほどではないことがわかりました。


 また後手になると、里見西山とも4割前後の勝率まで落ちますが、逆にいえば10局で4局は勝っている状況ではあります。 


 ちなみに計52戦して里見の27勝、、、だから里見が1勝勝ち越しているだけ両者の成績は拮抗しています。


 ということで、思い込みってあるんだな、ということを改めて感じました。