太陽観察初日 不発
雨季の最中なのであまり期待はしていなかったのですが、北側ベランダに日が射したのでサクッと太陽観察の準備。
今までと同様に太陽を導入。
そして天体カメラを起動させたのですが、記録形式が静止画にしかならずアレコレ。
太陽撮影は1度に1000枚程度撮影して良像50%を使うみたいな作業で仕上げるので、fileが1000枚できる静止画では扱いが面倒。
動画で記録してソフトの中で1000枚に分解する方が作業者としては楽なので。
しかし今日のところはPng、Fits、Tifなど静止画でしか動かなそう、、、
などとやっているうちに太陽は曇り空の中へ。
パッと見た目では従前の太陽観察風景とは全く変わりません。
カメラをPlayerOne社のApolloM-MAXに変更。
これは太陽撮影にまるで特化したかのような特典いっぱいのカメラです
太陽表面やプロミネンスはエタロンフィルタというものでHα(波長656.3ナノメートル)の光で観察します。この波長付近しか望遠鏡から出て来ないわけです。
上図はカメラで使用しているCMOSセンサの量子効率曲線(Qe曲線)です。
カメラのセンサがどの波長で反応よく光量子を電荷に変えるかの曲線です。
赤く線を入れたのがHαの波長位置で、
左上:従前していたカメラの特性図、Hα位置で70%の変換効率
右上:多くの太陽観測者が使用しているカメラの特性図:Hα位置で50%の変換効率
下:今回購入カメラの特性図:、、、なんと95%近い変換効率
変換効率がよいということは、
シャッタースピードを短く設定でき太陽の揺らぎの影響を抑えられる。
同じシャッタースピードならより大口径の望遠鏡を使用した時と同じ効果が得られる
などのメリットがあります。
また今回のカメラはグローバルシャッターを搭載しています。
通常の天体カメラはローリングシャッターで、例えていうとカーテンの隙間を左右に移動させて撮影するようなもので、1枚の写真を撮るのでも左端と右端では時間差が生じ、対象が揺れ動いていると像がゆがみます。
グローバルシャッターは1画面を同時に撮影するので、太陽撮影だと歪みの少ない写真が撮影できるといわれています。
その他まだまだたくさん良い点があるカメラです。
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ともあれ、今日は撤収、明日以降再トライアル。
今日天気が良ければファーストライトしようとしていたのが、望遠鏡のお尻についているプロミネンス観測用アイピースです。
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