DaystarQuarkアイピースによる太陽像
7月日本帰国で調達したDaystarFilter社のDaystarQuarkアイピースの試験運用。
使用初日、太陽を全球で撮影しようとして、望遠鏡本体にレデューサを付けて焦点距離を短くし、さらに接眼部にも別途レデューサを付けて画像を縮小したしたせいか、ディテールに乏しい画像しか出て来なかっため、メーカが推奨する適正範囲内の焦点距離で太陽を見てみました。
今回はΦ72㎜焦点距離400㎜という比較的短鏡筒での試し運転。
今後はΦ102、Φ120と焦点距離/口径を上げてみていきたいと思っています。
望遠鏡は通常の天体望遠鏡です。
その接眼部にDaystarQuarkアイピースと新規購入天体カメラを付けた図です。
DaystarQuarkアイピースには給電が必要なので下にバッテリーを置いています。
アイピース自体を温めるみたいで、装着直後でも像を見ることは出来ますが、10分ほどしてアイピースが温まった状態で緑色ランプが点灯し使用可能となります。
薄く周縁部から炎が立っています。いままではこれが周縁から直接炎が立っているようにしか撮影できませんでした。
この写真を見ると周縁部にダークフィラメントがあり、そこから炎が立ち上がっていることがわかります。
ダークフィラメントはこんな感じで炎が直上に向けて沸き立っているところなのですが、通常の位置だと地球から見ると炎を上方から見ている状況になり、炎の揺らめきが黒い筋に見えているわけです。周縁部にダークフィラメントがあるとプロミネンスと一体になっていることがわかります。
QuarkにはProminenceとChromsphereモデルがあり今回購入したものはProminenceタイプです。
Chromsphereは彩層という意味で写真にすれば上記のような太陽表面の状況を見るのに適したタイプで、Prominenceは主としてプロミネンスを見るために最適化したものと思われます、、、メーカ資料に明確な違いが示されていません。
Prominenceタイプでも彩層面がそれなりに見えることがわかります。
太陽方向を見ているのでベランダの庇とセンタンの壁が真っ黒に見えます。
太陽の周りにハロ、日暈が出ています。さらに飛行機でも通過したのか白い線が横切っています。太古の占い師が見たら災いの起きる前兆とでも予言したかもしれません。
ウェザーニュースによれば、「天気下り坂のサインといわれており、低気圧や前線が接近して天気が崩れる前触れ」だとか。
太陽の状況としては最悪に近い状況ですが、DaystarQuarkアイピースの威力はまずまずのようではあります。




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