赤い星雲用鏡筒の組立と検証
前々回7月帰国の際に持ち帰ったSE120鏡筒。
Φ120㎜焦点距離600㎜。
アクロマート鏡筒なので色収差があってそのまま使うと色ニジミがあるため、Hαを選択透過するフィルタを付け、この一点でピントが合うようにしたもの。
新たに追加したものは、鏡筒とカメラの間に挟まる黒い円筒状の機材。
①先端にHαを選択透過するフィルター
②鏡筒は2インチ部材を挿入できるため、左側を2インチサイズに整えるスリーブ
③クローズアップレンズを収納する延長筒
④AC No3(クローズアップレンズ)
⑤クローアップレンズを固定し右側に天体カメラを装着できるようにしたホルダー
小さい部材を組合わせたものですが、組合わせると結構お高いものとなりました。
11㎞先のラン島の景色を見たところ。
フィルター無し+クローズアップレンズなし、すなわちSE120鏡筒そのままの映像になっています。
フィルターを付けクローズアップレンズを取付けたもの。
フィルターが付くことにより可視光の大部分がカットされるので色合いが変わります。
クローズアップレンズを付けると一種のレデューサの役割になり、焦点距離が短くなりこれに応じて画角が広まります。
クローズアップレンズなし(上)とクローズアップレンズあり(下)の縮尺比較。
上はSE120の素の焦点距離600㎜の画角。
クローズアップレンズを入れることにより焦点距離が短くなることがわかり、実測すると0.83倍になっており、焦点距離は600×0.83=498㎜になったことがわかります。
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