サムットプラカンのスカイウォーク
サムットプラカンはバンコク中心部から20㎞、チャオプラヤ川河口の街です。
バンコク中心からは高架鉄道1本で結ばれていてモダンな地方都市という感じの街です
その高架鉄道の駅から税関、県庁、病院など主要行政機関を繋ぐスカイウォーク(空中歩道)として作られたものが、今回紹介する橋梁です。
この橋、非常に大きな謎があり、何となくわかった感じ、、、。
通称スクムビット通り、バンコクからタイ東部を貫きカンボジア国境まで伸びる国道3号の旧道中央分離帯上に架けられています。
こういったスカイウォークはバンコク市内中心部や行政新都心に多く見られるものです。
タイは熱帯で昼間はとても暑いのと、道路の歩道は段差があり決して歩行者優先ではない国柄なので、こんな感じで屋根のある連続して安心して歩ける歩道としてのスカイウォークが都市の象徴として作られています。
交差道路上ですね。明り取りの窓はありますが狭いです。
タイ人は太陽の日を浴びるのが大嫌いなので、日差しを入れて明るくするより、日差しを遮る方が好まれるようです。
橋自体はお手軽に作られています
熟練工がいないので、現場で作業員さんが職人技で橋を作るということはタイでは少ないです
専門的な目で見るといろいろありますが、ここでは省略
一言いえるのは、これが自動車交通を通す橋であればすぐに壊れたでしょう
この橋の特徴は、橋の構造部材が上部の歩道上面に回り込み、日除け雨除けの屋根部材になっていること
手前側に高架鉄道の駅があり、時計台があるところにサムットプラカン県庁と税関があります。
タイの首都バンコクはチャオプラヤ川の舟運で街が形成されたわけですが、サムットプラカンは外洋からチャオプラヤ川に入る河口の街なので、昔は海外からの物品が最初にタイにもたらされる街であり、税関もありまた道路もバンコクに直結されています。
スカイウォークには幅員の広いところと狭いところがあり、写真の区間は歩道幅員の狭い場所で、脚も上部構造も簡素化しています。
そしてこの橋の最大の謎。
ほとんど出来上がっているこの橋は工事最終段階で中断されエスカレータも設置済みですが利用できません。
この橋は4年前に私が訪れた時、外見上は完成していました。
多分それからずっとそのまま放置されているものと思われます。
設計上や施工上の問題なのか、
工事費未払いで請負人が引き渡さないのか、
類推ですが、
・本スカイウォークは高架鉄道と同じ会社が施工して事業費は鉄道料金で回収するようになっていた
・バンコク都知事選で革新系知事が誕生しまた政府の介入もあり、契約で定められた料金値上げが認められなかった (値上げ認めずの報道はあった気がします)
・上記の抗議のためかあるいは単なる資金不足か、工事は最終段階で中止され現在に至っている
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