熱帯収束帯
久しぶりに出会った「熱帯収束帯」という言葉。
英語だとIntertropical Convergence Zone。
この熱帯収束帯は赤道付近で低気圧が連なったもの(気圧の谷)が出来たもので、これが北上し南下し順次移動しながら、雨を降らしていきます。
上図で紫色で示されるのが熱帯収束帯で、9月はタイだとタイ中北部にこれが滞留し、雨を降らします。
5月頃、赤道方向からタイ上空に熱帯収束帯が移動してきて5-6月の雨を降らせ、7-8月には一旦熱帯収束帯は北上しタイは雨季の最中ですが雨は一休みします。その後9-10月に再度南下してきてこれが現在なのですが、しばらくタイ上空に滞留して雨を降らせ、その後タイ南部の方向に移動していきます。
熱帯収束帯がタイ南部方向に完全に移動すると、タイ上空は北風が強くなり比較的寒冷な寒季に移行します。
7月の熱帯収束帯の位置は日本列島近くまで行きますが、大きく見ればこれが梅雨前線の正体なんでしょう、、、そして1月にはインドネシアやオーストラリア北部辺りまで下がっていき、タイは寒季=乾期になります。
ちなみにブラジルは常に熱帯収束帯の下にあり、雨降りっぱなしということになります
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