チェンマイ洪水情報
タイ北部の大都市チェンマイのすぐそばを流れるピン川の水位が上昇。
警戒情報が発令され、洪水想定域も公表。
日本でハザードマップが出るようになっているようですが、タイも今はそうなっているようです
日本だと、治水は治世者の責務と考えるところがあり、信玄堤とか江戸近在であれば利根川の付け替えなど時の為政者が洪水対策をしています。
タイはここ近年はあるにして、全土的に見れば河川改修は未着手。
図中の真ん中を流れているのがピン川ですが、そこには掘り込まれた溝があるだけで、日本のように余裕をもって河川区域が設定されているわけでもなく、また川も蛇行したままです。
上流から大水がやってくると、周辺地形が低いところで水が溢れるという感じです、
図中の赤とか黄色紫色のところで水が溢れ、普通はそこでおしまい。さらに水が来ればその範囲が左右に広がっていくという状況です。
興味深いのは左上にある四角く囲われた旧チェンマイ城域です。
現在でもチェンマイ中心地になっています。
色が塗られていないので、水が浸からないような場所に立地されています。
都城を計画する際に、第一に水に浸からない場所を選定したのでしょう。
ただし、川に近い位置に都城があります。洪水は来ないけどなるべく川に近いところに街を作る、川の便は享受したいということなのでしょう。
タイは熱帯なので、道路より河川を使った物流が主でした。
興味深いのはチェンマイの市場は、四角い都城の中でも川側に位置していること。
そこは中華街になっていて、今でも漢字表記の多い区域です。
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ちなみにこちらはチェンマイの隣チェンライでの記事
川沿いの瀟洒なレストランが洪水で荒れ地になったというもの
日本とは違って川沿いの低地が堤防で守られていないので、そういった土地は安く取引され、実際には数年に一度、こんな感じなってしまうわけです
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