Φ103㎜アポクロマート屈折屈折鏡筒の調整
6月帰国で持ち帰ったΦ103㎜鏡筒ですが、同時に0.6倍と0.8倍のレデューサレンズを発注していて、これらは前回10月帰国で持ち帰りました。
この鏡筒は焦点距離700㎜でF=6.8でレデューサを併用すると、
×0.8倍レデューサで560㎜ F=5.4
×0.6倍レデューサで420㎜ F=4.1
になります。
F値が小さくなると明るい鏡筒になり、同じ天体であれば短時間で撮影できます。
次回星見遠征では、タイ北部の非常に暗い空で「反射星雲」という暗い星雲を狙う予定。
通常鏡筒より1/2とか1/3の短い撮影時間で反射星雲が捉えらたいと思っています。
×0.6倍レデューサを使って合焦位置を探っているところ。
上画面の左中下あたりに光っているのは金星です。
×0.6倍レデューサを使う場合、白い鏡筒部分を10㎝ほど引き抜く必要があります。
ピント位置がガラリと変わるわけです。
アイピースを使ってピントを合わせるのは実は非常に簡単で短時間で合わせられますが、天体カメラを使ってのピント合わせは結構時間がかかります。
いろいろとやり方はあるのですが、今回は遠征の現地で使う予定の機材でピント合わせをしています。
ピントをわずかに動かして、それがタブレット画像に反映されるのが10秒程度後。
それを十数回、時に100回以上繰返してピントを合わせていきます。
いきなり星に向けてもピント合わせは難しいので、地上風景で粗々合わせますが、作業は遅々として進みません、、、
鏡筒を短くして、鏡筒内にレデューサを仕込み、ピントがあった状態で運搬します。
望遠鏡ケース、あと20㎝長いのを買えばよかった,,,そうすれば0.8倍と引き抜いた鏡筒を入れ込めたハズ,,,
写真を眺めていると,,,いまケースに入れている0.6倍の箱は空箱。
布製のきんちゃく袋に0.8倍と引き抜いた鏡筒を入れれば、傷がつかずに機材一式で運べるかな、、、
昨晩、金星は早々に地平線に没し、その後雲が出てきたのでΦ103㎜の調整だけで終了
朝、晴天。
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