変わらないのね
天文を始めた数年間だけ購入した「天文年鑑」
まだ発行しているんですね、そして誠文社新光堂さんもまだあるんだ,,,
多分天文年鑑だったと思いますが、人工衛星の打ち上げ記録というページがありました。
今から50年近く前のことですが、人工衛星の打ち上げ記録が各国から発表されていて、それが掲載されていました。
その頃、今から50年前、ロシアって1年間に数百の人工衛星を打ち上げていました。
ロシアではなくソビエト連邦、ソ連ですけども。
同じころアメリカで年間数十程度だったと思います。
年間数百の人工衛星,,,ソ連ってすごいなあと単純に思えますし、例えば高校の1年先輩は大学進学後ソ連に留学しました、、、なんでも地質学はソ連が一番なんだそうです(あくまでもその頃のお話でその先輩の意見)
で、なぜ年間数百の人工衛星を打ち上げていたかというと、ソ連の人工衛星の寿命は1カ月程度で、かつうまく作動しないものも多いらしく、ドンドン打ち上げないと必要なデータが取れないのだろうというのがもっぱらの意見。実際に、天文年鑑を見ると軌道離脱のような寿命の終わった衛星の記録も読み取れるのですが、米英に比べると寿命が比べようもなく短かったです。
一言で言えば「数うちゃ当たる」式です。
質より量。
多分国民性なんでしょう。
あるいは科学技術に対する態度とでもいえそうです。
今、ソ連後継国のロシアがウクライナに侵攻していますが、ロシアの基本戦術は、
・多連装ロケット砲などで砲弾を滅茶苦茶撃ち込む
・戦車兵員輸送車等の機甲部隊で突進
・歩兵が陣地構築
というものなのですが、多連装ロケットがまさに、人工衛星的な武器。
トラックの上に60本ものパイプを並べ、これに砲弾を詰め、40発20秒程度で発射します
これね、命中精度が極めて低いというか、そもそも「だいたいこの辺りまで飛べばいい」という精度しか期待していないんです。
私は兵器技術については全くの素人ですが、砲弾に比べると砲身が短く、精度よく飛びそうにないように見えます。ただしトラック1台ですので移動性には優れていそうです。逆に言えば、発射土台はトラック一台ですから発射で揺れてもともと精度などでないのでしょう
そして精度が低いので民間施設などにも当たってしまい、西側諸国は非戦闘員を狙って砲撃したとして戦争犯罪だというのですが、要はロシアってその程度の技術しか持っていないんです。あるいは質より量を重んじる気風とでも。
何となく過去に抱いた感想が今にも繋がっていたというお話です。
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