タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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望遠鏡新旧

 

 上記左はFBでの天文仲間の望遠鏡、2012年ころの撮影とのこと。
 口径68㎜、焦点距離1000㎜。
 見た目、非常に古い望遠鏡で多分1970年代のものと推察されます。
 私が中学生の頃、最初に使った望遠鏡もこんなものでした。


 当時のアマチュア天文家が使える屈折式望遠鏡は、口径が60-80㎜程度で、屈折望遠鏡特有の色収差(色ニジミ)を避けるために焦点距離を長くしていました。


 これはアマチュアが月とか惑星を望遠鏡で見ていたことにもより、特に惑星を見るために
は焦点距離を長くして倍率を上げる必要があり、細長い望遠鏡になりました。


 上記右が今回、一時帰国で持ち帰る望遠鏡で、口径72㎜、焦点距離400㎜です。
 口径はほとんど同じですが、焦点距離は半分以下。
 この違いは、単純にいうと、天文ファンの見る対象が変わったのと、技術の進化です


 今の望遠鏡は特殊ガラスを枚数多く使うことにより、焦点距離を短くしても色ニジミを
無くすことができるようになりました。焦点距離が短くするので当然、倍率は低倍率になり
ますが、星雲とか星団など比較的大きく見える天体を、明るい望遠鏡で見たいという要望に応えられます。

 

 これは反射式望遠鏡での比較、
 左はニュートン式反射望遠鏡で、50年前はこれが主流でした。
 これで口径100㎜、焦点距離1000㎜程度です。


 反射式はレンズや反射鏡をみがく技術が進歩して、非球面で磨くことが順次できるように
なり、右のような前方に非球面レンズ、後方に反射鏡を有するシュミット式とかカセグレン
式と呼ばれる「屈折反射式望遠鏡」が非常に安価になったことも含め普及し、これが主流を
占めています。


 右は、口径127㎜、焦点距離1500㎜です。鏡筒の長さが短いのに焦点距離を長く出来てい
ます。これにより惑星はもとより、遠くの銀河なども見ることができるようになりました。


 ちなみに、どれくらい安くなったかというと、この鏡筒、税込み46000円です。  

https://twitter.com/StarofKuma1/status/1513511681389133828 


 加えて、星の見方も変わりました。
 多くの人が、カメラの画像を通して星を見るようになっています。


 赤い缶詰が天体用カメラです。
 これで天体の写真を撮ることはもちろん、数秒の露光を繰返し、順次パソコン画面上で星
の光を重ねて、星雲銀河を見られるようになりました。