雑排
ツイッターでフォローしている落語家の柳家小ゑん師匠の落語会が10/10にあるそうです。パタヤ在なので当然、いけないわけですが、落語の会であると同時に、雑排の講評が行われるようです。
「雑排」、いろいろな形式があり、単なる駄洒落に見えるものや、条件を付けての川柳とか、幅広く、言葉遊びの形式です。
上記は小ゑん師匠が例示された、前回の催しでの結果発表。
総数88から選ばれてもの、「洒落附」と呼ばれる形式の雑排です。
以下を参照にして洒落附を説明すると、
(字化けしていますが、クリックすればたどり着けます)
「あついもの一切」ということでお題が示されています。暑いでも厚いでも、あついことに関しての洒落た言葉を出してくださいという意味です。
洒落附には、表と裏というものがあり、表が出題者の洒落言葉、裏が元の言葉です。
冒頭の「炭火おけない」が表、裏は「隅におけない」です。
通常、表だけが作品として出て、裏は出しません。逆に裏がわからないようなものは選外になります。
雑排とダジャレの一つの違いとして、表と裏が微妙に関連づいているという点です。
この関連は、選者や参加者の共感が得られるかどうかで、明確な決めはなさそうです。
冒頭の炭火おけないと隅におけない、あまり関連がなさそうではあり、結果として天地人などの優秀作品には選ばれていません。
例えば、天の位の「初夏に説法」の裏は「釈迦に説法」です。
初夏というのはお盆をイメージさせる言葉で、お盆に親類が集まり法要を行ったけど、坊さんの説法はつまらないなあ、、、という情景も浮かびます。まさに表と裏がきれいに結びつきます。だから天の位なんですね。
なお、「効き」として、各々の言葉に七七の下句が付いていますが、これは選者である小ゑん師匠が、作品から読み取れる情景をつぶやいたものです。
「五徳初めて知る新前座」。
火鉢に炭火を入れ、ヤカンを載せるのが五徳。今の若い人は五徳など見たこともなく、落語界に入って前座修業する若者が初めて目にする、、、という情景を切り取ったものです。
10/10の会では、来場者が事前に作品を送ることにより、会の場で結果発表されるようです。残念ながらパタヤ在で出席できませんので、作品を送ることはできませんが、今後は会の開催に合わせて帰国することを計画してもイイかなと、思ったところです。
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