タイ国境のナラティワート県スンガイコーロックの街で倉庫が大爆発。
　10名が死亡、118名が怪我、200世帯以上が家屋損傷等で被害が出たとのこと。
　報道時点でがれきが整理されておらず、未だ負傷者等が現場から救出仕切れていないようです。

　スンガイコーロックはマレーシア国境との街で、南部独立運動とかで反政府テロが発生している街ですが、今回の場合、最初はいろいろ不明でしたが、半日経って事情が分かり、知事が言明しているところによれば、国境の物流倉庫内に違法な（許容を越える）花火が貯蔵されていたようで、これが爆発を起こしたようです。

　意外なことですが、国境を越えた花火の密輸は結構あります。
　ただし、違法といっても、税関を逃れているとか、許可を受けずに持ち込んでいるとか、今回の様に花火保管を役所に届けていないなどという意味の違法であり、麻薬密輸入みたいなものとは違うので、ニュースにもならないという事案ではあります。

　タイは手工業みたいなものが発達していない国で、中国国境では手工業品・軽工業品を中心とした密（輸入）が盛んで、この場合、中国⇒（ラオス、ビルマ経由）⇒タイという物流になっています。
　今回の花火も、報道はされていませんが、マレーシア⇒タイという感じで、密輸（あくまでも書類不整備）された花火が国境の倉庫に山積みされていて、それが大爆発を起こしたということのようです。

　見る限りがれきの山になった現場。
　倉庫、市場、住宅があったとのこと。

　車が飛び込んだ住宅。
　この件で政情不安にならなければいいですが､､､

　SNSをみるとナラティワートの国立公園に野鳥を見に来ませんか､､､という案内が来るので、行ってみたい鳥見候補地にはリストアップしているのですが、多分宿泊する場所は爆発があったスンガイコーロックの街なので、ちょっと落ち着かないことには行けませんね。