昨晩の星見
2枚の月面写真を並べました。
午前1時40分の月面と午前3時10分の月面写真です。
撮影時間が1時間半ほど違います。
月の高度(仰角)が22度ほど後者の方が高くなるので、大気の厚さが薄くなりその分シャープな月面になります。
実際には、
前者の月の周りには雲がまとわりつき、遠目から見て月とその周辺がボアッとした中での撮影でした。
後者の場合、雲はありながらも雲隗の移動が早く、雲間から出た月を選んで撮影することが可能でした。
「パッと見て何が違うのだ」となるとは思います。
撮影時間が1時間半も違うので、月に当たる光の角度が違うので、もともとが同じ土俵で比べてはいけないものなのですが、それを無視して比べてみると、高度が高く雲の影響の少ない3時10分の月の方が、クレータの縁の細部が写し出されています。
午前1時40分の月
午前3時10分の月
次の写真は新規に組み上げた月面撮影用の架台に載せて、手振れ等を極力排除して、ズーム拡大倍率を上記の月の2倍に引き上げた写真です。
欠け際のクレータ、海の中の小クレータがシャープに写っています。
同じ写真を単に拡大するとボケてしまいます。
撮影する際に望遠レンズ等で拡大しておくと、CMOSセンサの能力限界まで細部が記録できます。
2枚の写真ともコンドミニアムベランダからの撮影で仰角には限界がありました。
大気の影響を考えると、天頂付近の月を狙うのが一番よいわけで、新しい機材は天頂付近にもカメラを向けることができるので、次回以降は月の写真はなるべく良い状態、すなわち天頂付近にある時に、ちょっと面倒ですが外出着に着替え、コンドミニアムの庭から撮影していきたいと思います。
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