タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

昨晩の星見

 午前1時起床。南天に星が見えたので予定通り27階展望台へ。
 予定としてはほとんど見ていない北天の星空を電視観望し、明け方にZTF彗星を天体カメラで撮影すること。

 作業性はいいですが、明るいですよね。
 展望台の一番海よりに機材を設置。ここだとヒルトンホテルとコンドミニアムの隙間から海方向が見渡せるので、暗い空が見えるだろう、、、と。

 中央中段から下にかけてペルセウス座χ星団が見えています。
 海方向を見ているので「空の地」としては漆黒の闇に近い状況。


 ただし、右に見えるのはヒルトンホテル最上階部分、左の青衣のはビーチ方向からの光を受けたコンドミニアム側面からの反射光と見られるもの。
 見た目には離隔はありますが、この上方には展望台の庇がありますし、望遠鏡の視界的には非常に狭くなっています。


 唯一の救いは前方に明かりが無ければ、そして左右から余計な光が廻り込まなければ、素晴らし電視観望になるのだろう、、、と思えたこと。

キリン座のNGC2403 渦巻銀河です


 北から東にかけては、大なり小なり、電視観望の画面はこんな感じになります。
 画面は上下を合わせています。


 推測ですが、地面に散らばったナトリウムランプの光を筒先フード内面で反射して、上側が赤くかぶります。ソフトはホワイトバランスを合わせようとして、フードの陰になり暗くなる領域の下側が赤の反対色の緑色が強く出る、、、?


 色の濃い「K」に見えるのは望遠鏡レンズの製造時のふき取り痕?
 暗い星空では目立ちませんが、バランスが崩れると浮き上がってきます。

 ボーデの銀河 丸いボアッとしたのがM81 葉巻タイプがM82
 ヒストグラムを見て光量をグッと絞るとこんな感じになります。
 ただし微恒星は消えてしまいますし、銀河の周りの淡あわも写りません。


 光害地でもよくぞここまで見えたものと思うべきなのか、電視観望を断念するのか、、、

 おおぐま座の惑星状星雲M97(ふくろう星雲)と葉巻型銀河M108


 これも光量をグッと絞って電視観望したもの。M97が10等級、M108は11等級ですが、面積の大きい惑星状星雲であるM97の方が割とくっきり見えています。
 M97は「豚の鼻」みたいに見えますけども、ふくろうの顔のように見えるのでふくろう星雲という名前になっています。実際の構造は鉄アレイのようになっていて、目と目の間が鉄アレイの持ち手になります。

 最後、導入するのに苦労したZTF彗星(C/2022 E3)です。
 彗星の先端はイオンが流れ出ていて緑色に輝いています。


 自動導入ソフトSynScanでは彗星も導入リストに掲載されていますが、ここ2回ほどリストがうまく画面に出て来ません。


 彗星はかんむり座にあるので、自動導入可能なかんむり座アルファ星のアルフェッカ(Alphecca)からかんむりの星を辿りながら視野の中に入れました。
 ファインダーは付いていますが、全く星は見えません、、、アルフェッカは3等星なので本来は見えるはずなのですが、高度が低いのでパタヤの光に埋もれています。


 残念ながら星が流れています。
 観望の最終段階でポータブル電源の残量が切れかかっていて、電圧が一定していないようです。自動追尾の電源は乾電池でも可能で、当夜も乾電池を入れていましたが、ポタ電に余裕があるものと思っていて乾電池を使っていませんでした。


 撤収は午前5時ですが、実際にはポタ電の電源切れとほぼ一致していて、ポタ電からの給電がないと天体カメラが動かなくなるので、電視観望は撤収せざるを得ない状況でした。