タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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太陽望遠鏡へのカメラ接続

 現在使用中のCORONADO PSTを購入するに際して、事前にWebサイトを閲覧していると、手持ちの天体カメラではピントが合わないというコメントが多数あり、一方でPSTを使っての太陽面撮影成果も掲載されていて、一体どうやっているのか検索するもはかばかしい対応策はないようで、分解してガムテープで仮付けするみたいな例しか出て来ませんでした。

 天体カメラにはPSTでピントが合う種類もあるようで、現在メインに使用しているASI120MM miniという機材、写真の赤い小さな円筒形のものですが、これだと通常の努力範囲でピントが合うようになりました、、、多少の試行錯誤あり。


 ピントが合わない理由として
① PSTのピント調整範囲が狭く、カメラのバックフォーカス(ピントの合う位置)がこの調整範囲内に入っていないとピントが合わない
② ピントの合うバックフォーカスはおよそ10㎜前後であり、標準的な天体カメラは最小でも12.5㎜でありほとんどが対象外。

 下がASI120MM miniでこれはΦ31.7㎜の円筒状で接眼鏡挿入孔位置で出し入れすることによりピント位置を探ることができます。


 上はASI662MCで標準的な小型天体カメラです。Φ31.7㎜のスリーブが前面に出ていますが、赤い天体カメラ函体との取り付け部分に山高帽の縁(フランジが)あり、この分だけ天体カメラがPST側に近づけないようになっています。


 実際にASI662を装着して太陽を見ると、もう少し、ほんの僅かPST側に近づけばピントが合うのだがという状況です。 

 右が通常のΦ31.7スリーブ。


 左はプラスチック製の接眼部保護キャップです。
 ドリルで中をくりぬいて素通しにし、プラスチックのフランジ部分をニッパ/紙やすりで削り、フランジを小さくなるように加工しています。

 邪魔なフランジが小さくなったので、天体カメラ函体の凹部内に収めることができました。
 この状態でPSTの接眼部に宛がうと、保護キャップがよい導入となってカメラの芯が合い、フランジが邪魔することが無くなったためカメラ函体と接眼部を密着できるようになり、ピント調整可能な範囲にカメラを設置することが可能になりました。

 他事例だと、ガムテープで固定、、、というやっつけ仕事のようなものもあり、取付はちょっと工夫しました。


 カメラ用のL字アングルを組合わせて、カメラを接眼部に半固定しています。
 上から押さえつけているだけなので、後ろのネジを外せばカメラ交換も即座に可能です。