タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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アユタヤの仏像

 先日も出した話題の続き


 これはアユタヤの寺院遺跡の写真。


 2520年は1977年、昭和52年です。
 昭和52年といえばおよそ50年前、タイは貧しい国で王朝が移ってしまって寺院を守る僧侶がいなくなった寺は上のような感じで打ち捨てられていたわけです。
 日本語で言えば「廃寺」になります。


 アユタヤはビルマからの侵略を受けて1767年に徹底的に破壊され、特に仏教寺院はその標的にされ、仏像はことごとく破壊されました、、、これは歴史的事実。


 アユタヤ朝の寺院は煉瓦の壁、木製の梁/木製の屋根だったため、焼き討ちされれば屋根は焼け落ちて壁だけ残ります。
 そして仏像は打ち壊されました。
 同じ仏教国のビルマがなぜ?と思うわけですが、石造あるいはレンガ造の仏像を作る時に、宝石を体内に埋め込んで作られたようで、それを掘り出すために徹底的に壊されたようです。


 2567年は2024年、今年です。
 壁はそのまま、床はきれいに整備されタイルを張り直しています。
 そして須弥壇は手直しされ石造の仏像が鎮座しています。
 寺院に仏像があるとなんとなく写真写りもよく、観光客はそれにひかれてアユタヤを訪れ、仏像の微笑みがアユタヤの微笑みである、、、などと言い出すわけです。


 でもこの仏像は写真を比べてみれば最大でも47年前、多分20年程度、アユタヤが世界遺産に登録された前後からの歴史しかない仏像なわけです。