タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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仏教寺院 今昔

 アユタヤの仏教寺院、ワットヤイチャイモンコン。
 これら写真はタイ人のフェイスブックから借用したものですが、この寺院にはピラミッド状の仏塔があり、多分、その上階から見た写真だと思われます。


 左奥に仏頭があり、右奥に新造された寺院母屋があり、左手前に仏像が見えています。


 仏像は煉瓦で囲まれた壁に囲まれていますが、これは本来、木造草ぶきの屋根があったものが、時間たち木造部分が朽ちて無くなりレンガの壁だけが残っているものです。あるいは戦火に焼かれたのかも、、、


 レンガの中にある仏像は、遠目でみて仏頭が載っていて、顔は白くお化粧されています。

 この写真、実はいつごろのものか不明です。
 現在、ワットヤイチャイモンコンの周りは、スポーツ施設とか民家とかで埋まっていますが、この寺院が立っている場所はアユタヤの城外でかつ、チャオプラヤ川の対岸に当たるため、昔だったらこんなものなんだろうなというくらい、田園や林が寺院の外に広がっています。


 仏殿本堂は現在の高い屋根を持つものではなく、平屋かちょっと屋根が高い建物のように見えます。
 私の目を引いたのは、仏像の頭部が欠損していることです。


 アユタヤの寺院は、ビルマ人によって1767年に徹底的に破壊され、特に、ビルマ人が狙ったものは仏教寺院で、今でも多くの寺院や仏像が朽ち果てたままになっています。


 だから、なのでしょうが、古い写真には仏頭が載っていません、、、破壊されたままです。
 写真に残っているわけですから、ビルマ人により破壊された直後ではなく、少なくとも破壊から100年以上たっていることは明らかです。


 仮に、この写真が撮影された時代、仏教の信者がいたとして、この寺院を復興しようとすれば、仏頭を仏像の胴体に載せ、信仰の中心を作ることだと思うわけですが、それがなされていません。


 タイは王国で、深く仏教に関与しています。
 察するに、現王朝になって、多分、ここ100年ほどの間に、王室から地方の大寺院に寄進が増え、仏像を復旧できる資金が集まったと思われます。


 我々がタイの仏教遺跡を見る時、レンガや石で出来ていますので、多分それは出来た当時のままなのだろう、アユタヤであれば300年前400年前のものと思うわけです。
 現実には高々100年程度の歴史しか経ていないという事実に気が付いて唖然とするわけです。