タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

メークァンダムの吊り橋(再訪)

 チェンマイ中心部から直線で約20㎞、ダム湖に架かる吊り橋
 2020年12月、北部パヤオ県までクジャクを見に行った際に立寄った橋。


 橋歴板によれば2017年に出来た橋なので2020年立寄りの際はまだ新しそうに見えました。今回メーホンソンへの星見遠征の帰途に再訪してみて、ずい分と古びたな、、、あと10年モツか?という印象

 タイ暦2560年(西暦2017年)完成   サパーン・クワン・チュワム・ジャイ
 サパーンクワン=吊り橋 チュワム=連結する、ジャイ=心。
 「心をつなぐ吊り橋」とでもいう橋名。


 上下線2連の吊り橋
  主塔の構造中心間距離はおよそ140m。
  中央支間の桁長は120m程度。
  橋長約200m  すべてGoogleマップから距離測定。

 自動車交通のためというよりは、リクレーションというか公園の中の橋という感じ


 上下線が別々の挙動をしたらこの渡り廊下、切れそうですね
 改めて見ると吊りケーブル細いです。

 一応、自動車も通れるという証拠写真


 ただし、ボコンボッコン、車が動くと橋面が抜けるような音がします。

 前掲写真やこの写真を見てもわかりますが、塗装が剥げています。
 もともとの塗装がいい加減だったのでしょうけども。
 手すりの塗装が多少剥がれても何とかなるのでしょうが、桁(鋼管)が錆だしているのが気になります。


 前後未舗装なので路面に埃というか土砂が堆積して、メンテナンスに手間をかけていないことがわかります

 路面は縞鋼板、一般には歩道に使われる滑り止め加工された板厚の薄い鋼板です。
 橋軸方向は縞鋼板を突き合わせて溶接で繋いでいますが、「これ切れています」


 察するに、板の裏側で補強用型鋼と溶接付けされていて、自動車による繰返し荷重により点付溶接された周辺が疲労破壊して、上側縞鋼板側に疲労亀裂が伸びたという感じなのでしょう、、、
 この位置だと、私が乗っても体感1㎝以上はボコンボコン上下します。
 そしてボコンボコンいう場所は橋の全長に渡っています。

 外側に張り出した横パイプを貫通させたケーブル(全体構造は次写真)も気になるところではありますが、、、


 縞鋼板は裏側を型鋼で補強し、それをパイプで組んだトラス材に載せて、溶接付けしているように見えますが、ここも切れているように見えます。
 最初は溶接でついていたのでしょうが、部分部分で切れ始めると健全な部分に力が掛かって連鎖的に切れ始める、、、という感じなのでしょう

 10本以上の鋼管が交わる「格点」があり、本来ならこういう個所の溶接健全性を議論すべきなのだとは思います。


 ただし現状だと10分に1台程度(1時間に5-6台)しか車が通らないので、いざとなったら片側の吊り橋を通行止めして直すか、歩行者とダム管理車両のみ通行可にするかなのでしょうね。