今更に経緯台の検討
現時点で太陽は、
① Φ40㎜:撮影準備に使用。プロミネンスの発生、黒点の位置の把握、主として眼視
② Φ72㎜:レデューサを使い分けて、全球像とプロミネンス拡大像の撮影に使用
③ Φ120㎜:現在、試験運用中。全球像が撮影可能か?を確認中。
システムとしてはΦ72だけで完結し、これは軽量タイプのStar Adventurer赤道儀で対応できるので、これで太陽観察作業を続ければいいわけです。
ただしΦ120であれば、Φ72に比べ分解能が1.7倍上昇しより細部まで太陽表面を見ることができます。理想を言えば、
・Φ72㎜での全球像
・Φ120㎜での黒点やプロミネンスの部分拡大像
という鏡筒2本体制がよろしいと思われます。
この場合の課題としては2本の鏡筒を入れ替える作業が結構大変だということ。
太陽が常時ベストな状態で見えるわけではありませんので、鏡筒の入れ替えも1度で済むわけではありません。
ということで1台の架台に2本の鏡筒を載せる概略検討
案1)現所有のAM5赤道儀に2本の鏡筒を同架する
CP+2021オンラインセミナーの補足① : あぷらなーと
これは天体機材/撮影技術関連で参考にさせてもらっている「あぷらなーと」氏の機材例。1台の赤道儀に2本の鏡筒を載せています。
氏による機材例が紹介されていて、amazonで検索すると氏が推奨する機材一組分が商品として表示されます。この機材を組合わせればAM5赤道儀に2本の鏡筒を載せることができます。
案2に比べて安価に対応ができ、太陽観察だけはなく星雲撮影などにも流用できる機材ではあります。
反面、AM5赤道儀の粗動はリモコンで行う必要があり、手でちょこちょこ動かして太陽を鏡筒に導くという簡便さがありません。
案2) 2本の鏡筒を載せられる経緯台を購入する
https://stargazerslounge.com/topic/402555-new-sky-watcher-az-gtix-dual-saddle-alt-az-astronomy-mount/
こちらは2本の鏡筒を同架できる経緯台の例。
「搭載可能重量はサドル一方で6kg、両サドルに搭載時は合計10kgです」とあり、Φ120は5.5㎏程度、Φ72は4.5㎏程度なので、搭載可能重量以内に収まります。
現時点で発展性のない機材ですが、手動での太陽導入ができるので操作性はこちらの方が上。
++++
現時点で「案2」の方に惹かれますが、人気商品なのか品薄で次回日本一時帰国には間に合わなさそうなので、検討は一時保留。
まずは、Φ72での観察精度を上げること、そしてΦ120の使用性について詳細に検証することとします。
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