センセーブ運河の橋
バンコクで初めて道が出来たのは1864年と言われています。
それまで道路が無かったのかは?ですが、川沿いの低湿地で人の踏み分け道程度があり、物流は基本的に舟運であったのでしょう。
バンコクに都が移ると、経済力のある華僑がバンコクの後背地に運河を作る権利を得て、運河を開削し周辺に米作地を広げていきました。
センセーブ運河は中でももっとも著名な運河で、王宮近くのチャオプラヤ川から東に延びる運河であり、運河沿いに大寺院があるので参詣を目的とした快速ボートが運行されています
センセーブ運河に架かる橋
平日ですが10分に1台程度、快速ボートが往来しています。
水は臭わない程度に汚く、水を被らないように透明シートで覆われています。
形式というよりはデザイン様式というべきですが、同様の意匠を施した橋がバンコク周辺に数橋あります。
こういった歩道橋は地域住民や篤志家が架橋する場合がありますが、この橋は立派な紋章がありましたのでバンコク都による架橋でしょう。
鋼製高欄ですが、割としっかりとした骨組みです。
この高欄に見える部位がこの橋のメイン部材となっているようです。
この写真でもわかりますが、高欄と下横組(横桁と横構)で骨組みを作り、床版を受ける部材は「中路」とまでは言いませんが、下縁より持ち上げた位置にあります。
場所打ちコンクリートの外型枠になっているので、床版位置の鋼部材は厚く見えますが、実際は堰板が立っているだけです。
ちょっと写りが悪いですが、鋼製高欄が横倒れしないようにゴツイ横組み(横構)が下側に組まれています。
コンクリート床版です。
プレキャスト製の薄板をならべ上側にコンクリートを打っています。
生コンを打設する時が一番不安定になりそうな構造で、一旦コンクリート強度が確保されれば、人が載っても一安心、、、
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