なんか本末転倒というか、事の重大性を全く考えていないのだろうなと感じさせる件です

　タイ南部ビルマと国境を接するラノーン県でのこと。
　ビルマから不法に入国し、タイ入国管理局に逮捕されたビルマ人258人が
　「早く、不法入国の審査を進めて正月にはビルマ本国に帰らせろ」と抗議し、首謀者と目される6名が拘束されたとのこと。

　タイ入管の手続きがなかなか進まないのは事実なんでしょうけども､､､

　この抗議をしたという人たちはタイに不法入国した犯罪者なんですよね。
　その人たちが、ビルマで正月を迎えたいから早く手続きを進めて国に強制送還しろと言っているわけです。

　多分これらのビルマ人にとって、隣国への不法入国はほぼ毎年のように繰り返し行っていて、自分たちは不運だったので捕まっただけ、「人を殺したり傷つけたり物を盗んだり」するようなことはしていない､早く自国に戻せ､､､って言っているわけです。

　この人たちが置かれている立場を推察するに
・パスポートを持たずに、結果として自然国境を越える形で入国している
・パスポートを所持していても、一度でも許可された滞在期間をオーバーすると入国禁止措置となるため、結果として自然国境経由で密入国している
､､､だからタイでの逮捕はある面この人たちにとって織り込み済みなんでしょう。

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　冷静に考えれば､､､ですが
・タイの発展は近隣諸国から安価な労働力に寄っているところが多分にある
　コロナで国境が閉ざされると建設系や食肉加工などタイ人が好まない業種がストップした

・タイとしては、今後はインドシナ経済圏のような形で緩い形で国境を開き、近隣からの労働者を受け入れないとタイの発展はない。タイの人口は先細りしている。

・国境を開けば近隣からの労働者は自国に富を持って帰り、近隣諸国も潤う、、、

　歴史的に見れば共産主義の流入とか、今でも続く武器麻薬の持込みなど、タイにとって懸念すべきことは多々あり、軽々に国境は開けないのでしょうけども。