タイ国内旅行 31 マレー半島中部 ⑰
Wat Na Thom (パッタルン県)の傍にかかる吊り橋 橋長40m(Googleマップ)
補剛材なしの吊り橋。
ケーブルは3系統張られていて、
① 低い主塔に張られているメインケーブル
② 手すり位置に張っているケーブル
③ 歩廊下に張ったケーブルで、木製歩廊を乗せながらハンガーロープと取合っているもの
ケーブルは端部の柱に埋め殺されながら、地面のアンカーに接続。
側径間側も吊り構造にして、手すりワイヤーの高さを確保するために、親柱を設けたもの
ケーブル端部
基本の「キ」が守られていません。これだとほとんど止めにならなさそう。
① クリップの個数が足りない(ワイヤー径16ミリの場合5個)
② クリップ間隔はワイヤー径の6倍程度(ロープ一撚り)
③ クリップはロープの力のかかる側(上図ではロープの余った側に止めている)
④ クリップ端部の長さは径の6倍以上
主塔から手前側も吊り構造になっています。
試しに橋面に乗って、左右に揺らしてみましたが、大揺れでした。とてもじゃないけど、河川上ではできない所業ではあります。
主塔柱は鋼殻構造で、外面に鋼材が配されていて、中はコンクリートが充填されている。
手すり位置のケーブルは主塔コンクリートに埋め殺しになっています。
吊り橋メインケーブルは主塔上を通過(固定はされていないようだ)
左側を見てもらうと、最初のハンガーは主ケーブルから吊られ(交差するだけ)、2番目は主ケーブルからのハンガーは手すり位置ケーブルを吊り、手すり位置ケーブルから別途下げられたハンガーが歩廊を吊っています。系統的に配置した形跡がありません。
歩廊の横材にはUボルトが取り付けられ、歩廊下橋軸方向に配されたケーブルと1横材ごと緊結されています。ゴムのような材料で横材端部は相互連結されていますが、効能のほどは不明。
下を見るとこんな感じ。
ケーブルは3本配置されていて、真ん中のケーブルと歩廊は緊結されていないので、宙に浮いた形になっています。、、、ということは、この真ん中のケーブルは構造上、効いていない?
橋の袂には、いつものように仏教寺院があります。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。