タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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最新AIとの比較

 「将棋界」では、竜王戦で挑戦する藤井三冠がクローズアップ現代に登場したことが大きな話題になっています。


 タイ在住で、最近、日本のTVを視聴できないようにセッティングを変えたため、動画状態で見ることはできませんが、各種文字情報、、、例えば以下のNHKサイトをみてようやく放送の流れが分かったという状況です。


 番組の中で、最新AIの開発者として登場したHEROZ執行役員の山口さんのtweet。

 上記表は番組には使われなかったとのこと。まあそうでしょうね、第1局前に公表するには余りにもショッキングな内容なので、、、、


 上表は豊島竜王と対戦した王位戦と叡王戦(7勝3敗)の対局を深層学習によるAIで評価した表です。下記の詳細に移る前に、2020-2021年の棋士中央値は、
『一致率 55.9% 悪手率(10%) 7.5% 悪手率(20%) 2.3% WPR(総合) 2.8』


 1段目の豊島竜王と2段目の藤井三冠を比べてみると、藤井三冠のAIとの一致率が高く、悪手率(状況を示す評価値を大きく下げた率)は低い結果になっています。


 パフォーマンスレートは序盤中盤終盤に分けて表示されており、低い方がよい値です。
 序盤は両者とも研究が進んでいるので値は低く良好ですが、藤井三冠の研究の方が上回っているようです。
 中盤は、いわゆる「手が広い(いろいろやりようがある)」ので両者ともAIとの一致率は下がりますが、それでも藤井三冠の方がよいようです。
 終盤は、詰将棋選手権5連覇中の藤井三冠が圧倒的な強さを示しています。


 いわゆる「序盤中盤終盤スキが無い」状況です。


 最下段は王位戦叡王戦が始まる前までの1年間の藤井三冠の対戦結果を示したものです。数値に下線があるのは全棋士中上位10名の指標を上回っているものです。
 最新データである中段の王位戦叡王戦に比べるとまだまだで、逆にここ最近、長足の改善がなされたことがわかります。


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 表題で「最新AI」と書きましたが、従来型AIを使って頂点を極めたのが豊島竜王。最近、特に進歩の著しい深層学習によるAIを使って将棋研究を行っている藤井三冠。
 上表は深層学習によるAI評価なので、藤井三冠のデータが良いのは当たり前といえば当たり前なのですが、深層学習AIは将棋盤を画像で評価して、状況の優劣を従来型AIより精密に評価できるとされる手法。