九段昇段 / 八段昇段予想
上図は40代以下の八段の棋士を並べた表です。
「順位」は順位戦のランク。
「残り」は八段昇段後、九段昇段に必要な250勝まで必要な勝ち星数。
「勝数」は過去3年間の1年当たりの平均勝ち星
「年数」は残り÷勝ち数で、九段になるまでの年数を算出
「年齢」は九段昇段時の年齢
この表で確かなのは「残り」、すなわち九段昇段までの必要勝星で、ざっくり見ると、
山崎八段と広瀬八段が次期九段昇段有力候補、その次が糸谷八段、、、まあこれは確かなんでしょう、、、
菅井八段、斎藤八段はまだ200勝程度、昇段までに必要なので、単純計算だと30代で
九段昇段が可能と計算されていますが、年齢とともに棋力は低下する方向にあるので、
実際は40代までずれ込む感じでしょうか?
北浜八段、阿久津八段、松尾八段辺りだと、残り必要数が100勝程度なので、九段にたどり着けそうです。
一方こちらは、30歳以下の七段。
七段から八段への昇段条件は、七段昇段後190勝です。
将棋には四段から九段までの段位と、順位戦での級、C2、C1、B2、B1、Aがあり、
A級に在籍するもののうち、年度1位が名人戦を戦うことができます。
順位戦の級に応じて、「基本給」みたいなものが支払われるため、棋士にとっては段位を
上げるとともに、順位戦で級を上げていくことが目標となります。
順位戦の級が上がると、各タイトル戦でシードになるため、年間対局数は減少し、これに
応じて勝ち星も稼げなくなります。
上表を見ると、C2という順位戦で最下層の級に属する八代七段と佐々木大地七段が、
ここ3年平均の勝ち星を示す「勝数」で37勝、35.5勝をあげています。順位戦のクラスが低
いほど、対局数が多くなり、必然、年間勝星も増えるわけです、、、
ということで、計算上は、八代七段や佐々木大地七段は、勝ち星を稼ぐという面では、
八段昇段に近い位置にいることになります。
また、七段から八段への昇段条件として、順位戦でA級に昇級するという条件もあります
図中で緑色にハッチした4名は現在、B1に在籍しています。
B1リーグ戦で1年間総当りで対局して、上位2名がA級に昇級できます。
A級に昇級すれば、勝ち星数に関わらず八段になります。
ただし、佐々木、千田、近藤、澤田七段は、いずれもタイトルを取ったことがない棋士
であり、A級昇級するのなら、タイトルの一つくらい取ってからにしてもらいたいなあ、、、
とは、第三者の勝手な感想。
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