これはダメでしょう スカイウォーク
パタヤから200㎞のところ、サケーオ県にある名勝Khao Chakanに計画されているスカイウォーク。
スカイウォークは透明な床材を使って、下が抜けて見えるというアトラクション性と景色を遠望できるというもの。タイ各地で客寄せに作られています。
日本なら天然記念物に指定されるような場所で平地に岩山が屹立しています。
これそのものが景勝であり、現在、麓にある寺からの階段があり山頂部に昇れるようになっていますが、それでなぜ満足しないのでしょう、、、
岩山の鞍部に作られたスカイウォーク
スカイウォークの下には、意味がよくわからない動物像も作られる予定
岩肌を削って橋脚が作られるわけですが、こういう山の表面は概してザクザクに風化しているので、構造物を安定化させるためには、ガッツリと岩が削られ景観が損なわれるのでしょう。
何が見えるというわけではなさそうです。
京都に京都タワーが出来た時、「ここからの眺めはいい」と評した人に、何故?と問うと、「ここからなら醜悪な京都タワーが見えないから」と。これはエッフェル塔が出来た時のパリ人の言葉の剽窃のようです。
エッフェル塔は時が立ち、パリという人工的な都市景観になじんだものになりました。
スカイウォークは自然景観の中に作られるわけですが、それが無ければ人の目に触れることのできないような場所に、新たな景観を作るあるいは見出すのであれば存在価値はあるとは思いますが、ここの場合のように古来から勇壮な自然景観があり、崇拝の対象となっていた場所に人工物を付け加えるのは、冒涜、人間の身勝手のように思え、私は嫌ですね、、、
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