入手前から魔改造、最低限小改造
Hα太陽望遠鏡CORONADO PST、、、長いので以下、PST。
口径40㎜、焦点距離400㎜の望遠鏡なので、限界というか物足りなさがあるのは事実。
そこで
① 基本部分をそのまま生かしより大口径80~100㎜の望遠鏡に組み換える
② エタロンフィルタという主構造のみを使ってあとは廃棄という「部品取り」として使う
などというPSTの魔改造の記事がネット上にゴロゴロしています。
実はPSTを買うとなって調べると、眼視用にはそのまま使えるものの、写真撮影用はいろいろと手を加えなければならないことがわかりました。
眼視の場合、冒頭写真の左上から覗き込めばよいだけです。写真では見えない裏側にネジがあり、そのネジを廻すとフィルターの角度が変わって太陽表面を見たり外縁部のプロミネンスを見たりと対象を変えられるようです。
写真撮影の場合、刺している接眼鏡を取り除いてここにカメラをあてがうのですが、挿入孔からおよそ10㎜程度の位置がギリギリピントの合う位置、すなわちバックフォーカス(フランジバック位置)となるようで、ピント調節上これより手前、すなわちバックフォーカスが小さなカメラでないと、合焦しなさそうだというのが現時点で分かったこと。
手持ちの天体カメラのフランジバックを調べると上表のようになり、そのまま使えそうなのが120MMのみで、工夫すれば合焦しそうなのが662MCとNeptuneCⅡという結果。
120MMはもともと上記のように接眼鏡のような形をしているので、接眼鏡と取り換えればそのままピントが合うということになります。
662MCとNeptuneCⅡは通常、左側のように31.7㎜(1.25インチ)スリーブをつけて接眼鏡挿入孔に挿入しますが、これだとフランジバックは12.5㎜になります。
この31.7㎜スリーブを取り除いて、赤い表面の位置に挿入孔をドン突けすると5㎜分近づけることができ、結果として合焦できることが先行事例からわかりました。
先行事例ではPSTにカメラを当てがってガムテープで固定などというものもありますが、現在、頭の体操中で、もうちょっと品の良い取付方法を検討中。
また画角の問題があります。
例えば5/1の太陽の視野角は31.76度、これを100分率表記に直すと約0.53。
カメラのCMOSセンサーは矩形断面で、所持カメラの短辺を計算すると120MMは0.516で太陽の全景がごくわずか欠けるという計算結果になります。
太陽の全景を入れようとするとセンサー短辺が0.644となるNeptuneCⅡを用いることになりそうです。
一時帰国で本体をタイに持ち帰ってからの作業になりますが、まずは120MMで作動を確認し、その後、NeptuneCⅡの取付法を色々と工作し、魔改造まで行くかはその後の状況次第になりそうです。
ちなみに概略検討すると冒頭の魔改造①はチャレンジしてもイイかな?という感じです。
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