不問物語
学生の頃に「問わず語り」をつっかえつっかえ読んだ記憶があります。
改めて「不問物語」って聞いて、これは「問わず語り」とは全く違う軍記物であるようで、まず題名どう読むの?
ネットで検索すると研究者の間でも音読みして「フモン物語」としているものと、訓読みして「とわず物語」というものがあるようです。
読み方が定まっていないくらいなので、岩波文庫等手軽に読める形態にはなっていず、歴史的にはほぼ埋もれています。
この本は軍記物と呼ばれる分野に属するもので、鎌倉室町であれば太平記、江戸初期なら絵本太閤記みたいなもので、あることないこと繋ぎ合わせて面白おかしく読み語ったものという区分に属します。
事実、先行する細川記と松若物語という二つの軍記物を合算した内容となっていて、不問物語は歴史的にはほとんど意味のない書籍なのだろうという認識があり、真面目にこれを研究する人は少なかったみたいです。
詳しい話は省略しますが、この不問物語、結構、歴史事実を反映しているようです。
元にした軍記物を訂正したりより深く描き込んでいるようなんですが、それが当時の一次資料で確認できるようです。
この不問物語連続講義は上下2巻ある不問物語を連続講義形式で読み解こうとするYoutubeのライブ動画を編集して、上巻分を4編にまとめたもの。
実際の連続講義も今時点で上巻が終わったところです。
ライブ動画はYoutubeで視聴することができライブ感があってこれはこれで良し。
以下のUTRは作業BGM用に編集されたものなので、まさに作業のBGMとして聞く分にはこちらの方がいいかな、、、
総集編|室町の軍記物『不問物語』解説 ―上巻① 薬師寺元一の乱まで
総集編|室町の軍記物『不問物語』解説 ―上巻② 永正の錯乱・細川澄之上洛
総集編|室町の軍記物『不問物語』解説 ―上巻③ 澄之自害~高国家督就任

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