天文用語として「星雲」があり、これは天の川銀河内の水素や塵の集まりで雲のように見えるものです。この英語としてネビュラ（Nebula）が使われており、漠然と天文用語なんだろうなと思っていました。

　今日、Nebulaeという言葉に出会い辞書を引くとNebulaの複数形とありました。
　星雲というどちらかというと世の中の隅で使われているような言葉の複数形が、単純に+sや+esではなく、+eというのが面白いなと思って辞書を引くと、Nebulaはラテン語の「雲」から来ているようです。

　17世紀ごろ望遠鏡が改良されて夜空の方に向けてみると、空の一角に動かない雲が見え、不思議に思った当時の天文学者がラテン語から言葉を借りてきてNebulaと名付けたのかもしれません。そしてその複数形もひょっとするとラテン語に由来するものなのかも。