エー、あそこがという感じ 陸上の国境線とは

タイの元選挙管理委員長という人が、カンボジア軍兵士がタイ側に1.2㎞進出し、プラサートタームアンというアンコールワット時代の遺跡に駐屯、タイ人の自転車旅行者が時間外に立ち入ったということで強制排除したという事件が起きたことについて、なぜタイ国軍はタイの主権を犯すような行為を黙認するのか,,,と投稿。

プラサートタームアンは、クメール王朝が街道沿いに設置した街道を旅する王朝の役人のための礼拝所兼休憩所兼病院で、建設の手間を省くために同じ設計図で一時期に建設されたものなので、その場所その場所で石の種類が変りますが、基本的に写真のような形をした建物です。

プラサートタームアンは確かにグーグルマップだとタイ側にあります。
私はここを訪れ、そのまま地図上の黄色い遺跡を巡り、国境手前側のタイ軍駐屯地にバイクを置いて、タイとカンボジアの国境上(実際はカンボジア側)まで徒歩で入って、寺院を見てきました。

当時は国境問題はあれど紛争までには至っておらず、寺院に数人のカンボジア兵士がいて、さすがに銃を持っている兵士にはカメラを向けられませんでした。
上掲はGoogleマップから
タイとカンボジア/ラオスの国境はフランス主導で決まりました。
その際、フランス軍測量部隊が測量した地図をもとに国境線を画定。
タイもカンボジアもラオスも、具体的にここの寺院まではうちの領土とか、この川が国境というように主張して、おおむねそれに従ってフランス測量隊が作図したのですが、これがズレているようです。

タイカンボジア間で一番著名な紛争個所は、
タイ側でカオプラウィーハン、
カンボジアでプレアヴィヒア。
現在はカンボジア領とされ、世界歴史遺産に登録されている場所です。
地図を見るとカンボジア側からアクセスしても一部タイ領土側に入らないと遺跡に行けないので、日本大使館曰く「危ないから行かないで,,,」としています。
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測量図は国家間の国境画定文書に含まれているため、グーグルなどの地図はこの測量部隊が地図上に引いた国境線の座標に従って、国境線を書いています。
山の中だと極端な話、沢一本ズレても分からないわけですが、遺跡などがあると、そこには一定の文化圏が形成されているので、国境紛争ネタになりがちです。
では国際司法裁判所などで裁定してもらえばいいじゃないか,,,と考えるわけですが、
① 一般に歴史的事実より国家間で締結した文書や付属地図が優先される
② まじめに争うとタイが他諸国を犯している場所が多く、線を引き直すとタイ領土が減る
のだそうです。
だからタイ/カンボジア/ラオス,,,そしてイギリス統治下にあったビルマとの国境線争いは、直しようがないのです,,,
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一旦こうなっちゃうと、以前の緩い国境管理に戻るのは10年くらいかかっちゃうんでしょうね,,,ということは再訪は夢のまた夢か、、、