タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

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タイの地方政治家

 タイの県知事は官選であり、地方行政に携わってきた官僚や警察、時に退役軍人等が任命されます。


 このサムットサコン県知事の出自はわかりません。


 この方が一躍有名になったのは、エビ市場での集団感染でサムットサコン県で野戦病院を作らねばならなくなった時、市中心部の野外競技場に野戦病院を作る案が発表され、住民たちが嫌悪施設である野戦病院の建設に反対した時でした。


 この野外競技場に面して知事公邸があります。「野戦病院を自分の公邸の前に作れないようでは、私は知事になっている意味がない」と発言して住民反対を鎮めた時でした。


 その後、Covid-19対策の前線に立ち、自らもまた夫人も感染。
 持病があったため症状は悪化、一時はICUに収容され生命の危機もあり、治療の状況はメディアで報道されました。


 その後無事退院、サムットサコンでCovid-19対策の前線に復帰しましたが、
He is tired easily, coughing & sneezing, and finds it difficult to breathe
 後遺症の倦怠感、呼吸困難等が続き、これ以上公務を続けるのは困難ということで、辞表を提出したとのこと。


 タイでは県知事と、県を構成する「郡」の長である郡長が官選であり、国の一組織として地方行政を率いることになります。官選なので選挙で選ばれることもなく、顔が見えることはあまりありません。


 タイが幾らかでも良くなるためには、無私の公僕というか、優れたリーダーシップが取れるこのような方々が地方行政に望まれるわけではあります。