半七捕物帳と銭形平次捕物控
実は岡本綺堂と野村胡堂を混同していました。
岡本綺堂は1872年生まれ 府立一中から東京日日新聞
野村胡堂は1882年生まれ 一高から東京帝大中退で報知新聞
半七は岡本綺堂の作で初出は1916年
平次は野村胡堂の作で初出は1931年
生まれが10年違い、作品は15年違い。
どちらかといえば銭形平次の方に親しみがあり、多分これはTVの影響。
半七もTV化されましたが、どうしても大川橋蔵の平次が思い浮かびます。
最近、Youtubeで朗読作品を視聴しています。
どちらも捕り物ですが、どちらかというと前者が説明的で後者の方がこなれた感じ。
wikiによれば、日本最初の岡っ引捕り物小説「半七捕物帳」だそうで、理屈っぽいというか、なぜ犯罪に至ったのかということを捕り物の過程の中で小出しに出しながら読者にわからせることをせず、後日談みたいな形で説明されるとちょっと重いという感じ。
それから15年経って世に出た銭形が大衆に寄せた作風で、大衆がわかるに書かれているからかな、、、平次の方が視聴しやすいですね。
++++
私は歌舞伎が好きで、学生時代は月1より多いペースで歌舞伎座に通っていました。
黙阿弥とか南北とかの世話物とか、忠臣蔵や手習鑑などの丸本歌舞伎が好きで、たまに新歌舞伎と呼ばれる修善寺物語などが掛かると、今月は観に行かなくてもいいかと思ったものでした。
修善寺物語は岡本綺堂の代表作ですが、今から思えばそんなに毛嫌いしなくてもよかったなとも。
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