タイランド湾を見て暮らす・パタヤコージーライフ

Pattayaでのリタイヤライフです。旅行/日常生活/ゴルフ/鳥見/タイ語学習

中国はすごい(皮肉&賞賛)

https://www.bloomberg.com/graphics/covid-vaccine-tracker-global-distribution/


 昨晩、このワクチントラッカーを見ていて、中国の凄さというか、怖さを実感した次第であります。


 この表の見方ですが、日本を例に説明すると、
++ 累計で9965万回接種。
++ Enough for % of people(計算上の2回接種完了割合)が39.5%
++ Given 1+ dose(最低限1回接種を受けた人の割合)が46.0%
++ Fully vacinated(2回接種を受けた人の割合)が32.9%


 Enough for % of peopleは、総接種回数 ÷ 人口 ÷ 2で求められ、これは「Given 1+ dose」と「Fully vacinated」の平均値になります。


 さて、中国、メインランドチャイナですが、総計17億5778万回接種がなされ、Enough for % of peopleは62.8%になっています。計算上ですが、国民の約63%がワクチン接種を完了した数字になっています。


 しかし、「Given 1+ dose」と「Fully vacinated」の平均値から求まる値は30.2%。実際に2回接種完了はわずか15.9%となっています。


 この数字はNHK統計の数字と一致しています。

世界のワクチン接種状況|NHK
 左、中国のワクチン総接種量は17億回近い数字
 右、中国でワクチン接種が15.51%(上記の15.9%とずれているが人口統計等の違い?)


 どうしてこうなったか?、、、淡々と考えると、
① 中国ではワクチンをどんどん打っている
② ただし、打ったワクチンが効いていない
  抗体が規定量出来ていない(あるいは全く出来ていない)
  出来た抗体の寿命が短い、、、など。


 報道によりますと、
 中国で緊急承認を受けて出回っているワクチンは9種類あるとのこと。
 また、最初期に使用されたワクチンは、所定の第3相治験の結果を待たずに使用開始。
 さらに、例えば、シノバックの有効率は当初50%と言われている


 打ったワクチンが効いていないので、打ち直しをしているという状況なのでしょう。人体を使って、利くかどうか不明なワクチンを打ち続けたということだけ考えれば、怖い国だ、、、と思うわけです。


 ただし、「2回打ったから安心」とするのではなく、抗体検査等を実施して、抗体ができずらいワクチンについては、打ち直しをしているという点だけ見れば、真面目な対応であるともいえます。


 アストラゼネカだと有効率70%程度、ファイザー/モデルナでも有効率は100%ではありません。ワクチン接種後全ての人に抗体検査を義務付けるべきかどうかは議論があると思いますが、国民各自の希望する者に、簡単な手続きで抗体チェックが出来るようになるのが理想なのでしょうね。