MAK127SPの改良
長らく購入したまま倉庫に眠っていたMAK120SP。
SkyWatcher社製のマクストフカセグレン鏡筒でΦ127㎜ 焦点距離1500㎜。
衝動的に購入してしまった鏡筒ですが、当時使用していたのは架台は経緯台で1500㎜という焦点距離が長すぎて使いづらかったというのが本音。
焦点距離が長いと倍率は上がりますが、風などで揺れてが視野内が安定しませんので。
その後、Φ102F7の屈折鏡筒を購入した関係で、触ることも無くなってしまいました。
前回の一時帰国の前に前記の記事を見かけました。
クローズアップレンズと延長筒を使って自作のレデューサを作られており、1500㎜の焦点距離を1200㎜、1000㎜と短くし合わせて明るい鏡筒に変えて星雲銀河を撮影されていました。
このMAK120SPには純正のレデューサがなく、また手作りのレデューサは私でも簡単に作れそうだったので、一時帰国の際にクローズアップレンズや延長筒、径変更リングを購入して作成したのが以下のレデューサー。
上記Web記事ではΦ49㎜のクローズアップレンズを使用されていました。
今回は別途Φ120㎜の赤い星雲用望遠鏡でΦ52㎜クローズアップレンズを使っているので、これに合わせるためにΦ52㎜を選択。
いずれにしても望遠鏡と天体カメラがΦ42で接続するため、径の変更リングが必要です。
上記Web記事では、
・No.5レンズ使用で0.8倍になり焦点距離は1200㎜
・No.4+No.5レンズ使用で994㎜
になるとされていました。
パタヤヒルの上に立つコンドミニアムでクローズアップレンズによる焦点距離縮小効果を確認。
結局、クローズアップレンズNo.5を1枚使うと画面は84%程度に縮小され、結果的には視野は19%ほど広くなるようです。
以前、Φ120㎜屈折鏡筒で比較したのが上図で、No.5を使用すると焦点距離縮小率81%、視野拡大23%でした。
レデューサを入れる位置によりレデューサの効きが変わりますので、上記は目安として見てください。
上の写真、今、白いStar Adventurer赤道儀に載せています。
このMAK127SPのパンフレット上の重量は3.3㎏であり、天体カメラ等を添架しても十分にこの赤道儀の許容載荷重内に収まるので、赤道儀2台体制にしたときにこの赤道儀に載せる鏡筒として使っていこうと思います。
ただし現時点で幾つかの課題がありこれは今後のメニュー
① 冒頭の写真にあるようにファインダーシューが1カ所しかなく、現状だとオートガイダーやASIAIRを載せるためには数が足りない。また増設用取付け穴もなく工夫が必要。
② 2枚目の写真にあるように、望遠鏡+クローズアップレンズ+延長筒+天体カメラと、機材を直列に繋いでいて、天体カメラ等の重量がクローズアップレンズ金具に直接載荷している。これによるレンズの歪み等が発生してるやも、、、
例えば Φ120㎜ではクローズアップレンズに荷が掛からないよう鞘管構造を採用している
③ 本来この鏡筒に使用するように調達した電動オートフォーカサをΦ120㎜用に流用したので、別途電動フォートフォーカサを調達する必要がある。
などなど。
まあ課題があれば、それを克服していく楽しみがありますので。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。