タイ国内旅行19 ナコンパトム行 ④
ワットバンプリヤイ周辺の橋
タイ・スワンナプーム空港近くのワットバンプリヤイという寺院付近に架かる橋です。
バンコク近郊は低湿地で道路より運河が先に交通路として整備され、運河沿いに街ができ寺院ができました。寺への参詣も舟でとなります。
タイ仏教では現世で善行を積むと来世でよい身分に生まれ変われるとされ、橋を架けることは最上の善行の一つとされています。
ということで運河沿いに寺院を探していくと、対岸に渡るユニークな小規模歩道橋が数多く見られます。
部材を三角形に組むことをトラスといいますが、橋全体の形状はアーチ形式で、トラス構造で補強されたものとなっています。橋の両端は土台(アバット)とボルトで縫い込まれて固定されています。
鉄骨を組み合わせて橋は形作られていますが、工場で溶接でくみ上げ、数mごと運搬できる大きさに分割して現場に運び、現場でもまた溶接で繋ぎ合わされています。日本では、現場での繋ぎ合わせとしてボルトで繋ぐ場合が多いです。ボルト穴を計算通りの位置に開けるという技術は、実はすごく高度な技術であり、タイではこういった小規模橋梁では使われていません。
橋はアーチ橋として一体構造でできており、アバットでボルトで縫い付けてしまうと、温度変化で伸び縮する余裕代がなくなってしまいます。東南アジアは高温一定なので、設計温度変化量は日本の半分くらい、多分上下に変形させるのでしょうが、そこまで考えているかは?
この橋はバイクが通れるようになっています。以下の橋で人道橋です。構造は同じ形式ですが、バイクに通ってほしくないところでは、路面の横木を全幅通して、バイクで走ろうとするとガタガタしてうまく乗れないようになっています。
対岸は病院です。寺院は学校や病院を経営しており、手前側に看護婦さんの寄宿舎があり、向かい側が病院本棟です。
訪れた2日前、8/12は母の日で、前国王妃(現国王の母)の誕生日で、その祝祭が全国で行われており、青い垂れ幕はその名残です。∵ 王妃の誕生色が青のため。
宗教的なデコレーションが付いていますが、ここも対岸に寺院があります。
ラーフ神
月の満ち欠け/月食日食を起こす神とされ、上半身のみの神。この姿は、太陽か月を飲み込んでいる姿。悪行を太陽神と月神に密告された恨みで太陽と月を見ると飲み込んで、その間、月食日食、月に一度の新月も起きるが、下半身がないので太陽や月はすぐに元の形に戻ってしまう、、、
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